玄関の靴箱はどんなものを選びますか?
靴箱は来客者が一番最初に目にする家具なので、見た目も気にする必要がありますが、家をつくる、リフォームする時に考えるのは靴箱の収納力。
コの字型の靴箱はどことなくおしゃれで、設置する場所によっては窓を取り付けられるため、明るい、換気が行き届いた玄関にすることができます。
しかし、手の届かない天井部分の収納スペースに関しては収納力をアップしたつもりになってしまう可能性もあるようです。
家づくりの取り組み
靴箱選びに失敗、その不満点とは
- 縦に長い部分の靴箱にスニーカーが2足入らない
- 天井部分の靴箱が使いにくい
縦に長い部分に靴が2足入らない
家族が増えることを見越して靴やガーデニング用品の収納をたくさんできるように、靴箱を壁面全体に配置しました。
靴をしまうスペースやガーデニング用品などを収納するスペースを十分に確保したつもりでいたのですが、サイズが微妙です。
実際に靴を入れてみると、縦に長い部分の靴箱は一段あたり、スニーカーを2足入れるには狭いつくりでした。
スニーカーを2足入れると靴同士が重なるし、1足しかいれないとスペースに無駄ができてしまいます。
折角コストをかけて靴の収納を多くしたのに、結局デッドスペースが多く、分勿体ない格好になってしまいました。
天井部分の靴箱が使いにくい
コの字型の靴箱なので、頭上にも収納スペースがあるのですが、空間を有効活用したつもりでした。
身長170cmの私でようやく下段に手が届くレベルで、高すぎるのです。
身長155cmの妻は全く手が届かないつくりとなってしまい、用途が限られることとなりました。
頭上の靴箱の2段目は、脚立などの踏台がないと手が届かないので使い勝手が悪いです。
とりあえず、玄関の寸法に入るもので、大きければ良いという考えで靴箱を設置しました。
その結果、靴箱の用途が限られてしまい、デッドスペースが多い靴箱となってしまいました。
収納力にあまり気を配っていなかったため、もう少し考えておけばよりコスパの高い玄関になっていたのではないかと思います。
靴箱を選ぶ時のアドバイス
- 漠然としたイメージで靴箱を選ばない
- 背の高い靴箱の利用方法を考える
漠然としたイメージで靴箱を選ばない
玄関に靴箱を設置する時、とりあえず玄関に入るサイズを検討しますが、漠然としたイメージしか持っていないのは危険です。
靴箱の収納スペースに無駄ができてしまう可能性があります。
玄関のスペースが限られている場合、極力デッドスペースをなくすためにも、靴箱にどんな靴を収納するのかを考えることが重要です。
うさ子のようにスニーカーが多いような家族だと、縦の収納スペースより、幅が広い部分が多い靴箱を考える必要があります。
ハイヒールやブーツなど、高さがある靴を多く持っている場合は、靴箱の高さが小刻みにできるような靴箱を選ぶと靴箱のデッドスペースがなくなりますね。
どんな靴をどこに収納したいのかを明確にし、イメージをしっかり持つ事が大切です。
背の高い靴箱の利用方法を考える
玄関のスペースに限りがある場合、コの字型の靴箱のように上部の空間を有効活用した靴箱があります。
頭上に収納スペースがあると収納力アップに良いのでは?っと考えると思いますが、これについては少し考える必要があります。
背の高い靴箱は使い勝手が悪いです。
天井まで伸びる靴箱を選ぶ場合、よほど背の高い人でなければ確実に手が届かないので、脚立や踏み台を使わなければなりません。
靴をとる度に、脚立や踏み台を使う事はめんどくさくなり、結局、靴を収納する場所としては使わなくなります。
背の高い靴箱を選んで収納力をアップしたつもりでも、使わなければ意味がないので、靴を収納するスペースとして考えるよりは、普段あまり使わないものを収納するスペースとして考える方が良さそうです。
天井部分の収納スペースは用途が限られるので、注意してください。
コの字型の靴箱の利点
- 靴箱の上に物がおける
- 彩光の確保や換気がしやすい
靴箱の上に物がおける
コの字型の靴箱は、下段の靴箱の天面に物が置けます。
ちょっとしたインテリアを飾るだけなく、すぐに取り出したいもの(ハンコ)などを置けるので、何かと便利です。
玄関の靴箱は訪問者が一番最初に目にする家具なので、見た目も重要です。
コの字型の靴箱だと、全部収納できる靴箱より、なんとなくおしゃれにも見えますね。
採光の確保や換気がしやすい
今回のうさ子のように窓を設置して、採光を確保することができます。
玄関に窓があると日中、日光が入り、明るい玄関になります。
玄関には換気も必要です。
靴などの匂い対策にも必要ですが、風通しの良い玄関は、玄関のカビや湿気対策にもなります。
玄関にとって、彩光の確保や換気は重要なので、コの字型の靴箱を設置する場合は絶対に窓をつけた方が良いです。
コの字型の靴箱のデメリット
- 収納スペースが少なくなる
- 上部の収納スペースは靴を収納する場所としては使えない
収納スペースが少なくなる
コの字型の靴箱はデザイン性や、窓などを設置すると機能性も良いです。
しかし、コの字型は収納スペースがない部分があるため、その分収納スペースが少なくなります。
靴を壁面いっぱいに収納したい。
コの字型の靴箱では収納不足になる恐れがある場合は、前面収納スペースになっているものを選ぶ方が良いでしょう。
上部の収納スペースは靴を収納する場所としては使えない
コの字型の靴箱は天井まで伸びる背の高い靴箱です。
上部空間を収納スペースとすることで靴の収納力がアップしたように思えますが、一般的な住宅の高さは2400㎜程ですので、上部の収納部分に脚立や踏み台がなければ手が届く人はいないでしょう。
靴を収納する場所として考えるのではなく、普段あまり使わないものを収納することになるので気を付けてください。