吹き抜けがある家は明るくて、解放感があって、おしゃれで自慢の家になります。
とくに、皆が集まるリビングの吹き抜けは、部屋が広く見えるし、来客者が来た時見栄えも良いです。
しかし、皆さんご存知の通り、吹き抜けはデメリットが沢山あって、我慢しながら住んでいる人も多いとか。
吹き抜けはおしゃれですが、デメリットも大きいので、事前に工夫した家づくりが必要になります。
家づくりの取り組み
吹き抜けの家にいざ住んでみると悩みの種が尽きない
リビングに吹き抜けがあるために、エアコンの効きが悪いです。
光熱費がかさみ、特に冬が寒くエアコンと灯油ストーブを併用しており、電気代と灯油代を併せて月三万円以上かかります。
その吹き抜けはFIX窓で、向かいにお掃除用の窓を設置したのですが掃除をするにも手が届かず、怖くてできません。
窓が壁に埋め込まれているので、レールの部分にほこりは溜まりませんが、窓枠のや窓の結露などの掃除はしたいと思っています。
しかし、自分では掃除が難しいです。
毎回業者に頼むのもなんだか悔しく、メンテナンスがしにくい家になってしまいました。
また、吹き抜けは窓から太陽光がさしますが、ダイニングに座っていると日中は直射日光が当たって眩しく暑いです。
壁の日焼けも気になります。
私のイメージでは、日当たりもよく陽だまりの中でお茶するイメージだったけど、それとは程遠く、あまりに暑く本当残念な家になってしまいました。
どうしても憧れの吹き抜けを造りたいなら工夫が必要
何も考えないで作った吹き抜けは中途半端な上に、大して見た目もよくなく、冷暖房費ばかりかさみ、お掃除などのメンテナンスも気になるなど、考えれば考えるほど、ストレスが溜まります。
リビングの吹き抜けは明るい部屋になり見た目も良いのですが、どうしても吹き抜けを造りたいならば、吹き抜けのための工夫が必要です。
吹き抜けを造る時の3つの工夫
- 冷暖房費対策として構造にお金をかけておく
- 吹き抜けはプライバシーが守られる場所に作ろうとすると中庭や天井になる
- 窓のお掃除用の通路や間取りを考える必要がある
冷暖房費対策として構造にお金をかけておく
吹き抜けのあるお家は、構造上、冷暖房の効率が悪いです。
なので、事前に構造そのものにお金をかけなければ、電気代がかさみ、冷暖房費のために別の電化製品を追加するなど新たな追加費用も必要になりがちです。
吹き抜けは日光が入りやすいので、気温の変化も激しい場所になるのでしっかり家の構造に費用をかけることも重要です。
高気密高断熱の家にして、全館空調システムを採用、また、電気代のためにオール電化で太陽光発電システムにして、蓄電池を取り入れる人もいます。
それくらい初期投資できなければ、作っても後悔の種にしかなりません
吹き抜けはプライバシーが守られる場所に作ろうとすると中庭や天井になる
吹き抜けを造る時、気になるのは外からの視線。
窓の位置に気を付ける必要があります。
吹き抜けは解放感があり、窓も高い位置にありますが、お隣さんと距離が近かったり、人目が気になるような位置に窓があるとプライバシーが気になります。
そうなると、せっかくの吹き抜けにカーテンをかけざるを得なくなり、吹き抜けの利点である解放感が台無しになる可能性も。
窓の位置は人目が気にする必要のない中庭や天窓などでも十分、おしゃれです。
また、吹き抜けと言えば、大きな窓がイメージされますが、小さな窓を複数設置することでもプライバシーが守られます。
吹き抜けの窓用のお掃除通路や間取りを考える必要がある
吹き抜けは手の届かない場所に設置されることが多く、彩光重視で取り付けられる事がほとんどです。
そのため、開閉する必要のないFIX窓が採用されますが、窓はどんなに高性能の窓でも結露やカビの発生など、窓のメンテナンスを怠ると、家の寿命を縮める可能性もあり、吹き抜けを造っておしまいでは済ますことはできません。
吹き抜けの窓は高所で自分でお手入れできないと、業者に頼む事も考えなければならなくなることも。
そうなる前に、お掃除がしやすい環境を整備しておくことも重要です。
大きな吹き抜けならば窓がメンテナンスができるように窓に人が通れるぐらいの細めの通路を作っても十分吹き抜けの効果は感じられます。
通路を作るのが構造上無理そうであれば、向かい側からお掃除できる空間があるだけでも窓の汚れ具合がチェックでき、メンテナンスもしやすいです。
また、内側から掃除が無理そうなら、外側からお掃除できるようにしておいてもメンテナンスは楽です。
吹き抜けはおしゃれ。
そして工夫次第で住んでも後悔しない家になる
そして工夫次第で住んでも後悔しない家になる
吹き抜けがある家は採光も良く、見た目がよく、解放感が感じられる憧れの自慢の家になります。
その一方で、吹き抜けのある家は冷暖房の効率がものすごく悪く、窓のメンテナンスなど、気になる点も多々あります。
なので、事前に家の構造の費用をかけたり、窓のメンテナンスのしやすい家にするなど、見た目だけでなく居心地の良い家にする工夫が必要です。
冷暖房費を気にして吹き抜け用の窓がポツンと1つだけの吹き抜けはあまりおすすめしません。
それならば、ないのと同じだからです。
逆に吹き抜けの向かいを開けた状態にした方が吹き抜けの解放感や採光もよくとれ、また、臨時の洗濯物干し場にもなります。
吹き抜けは日当たりが良いので雨の日でも冬の寒い日でも、洗濯物がよく乾きます。
室内干しにするのに良い環境の家になり、吹き抜けがあると、布団をわざわざ外に干す必要もなく、天候に関係なくお洗濯ができるというメリットもあるので、ここで吹き抜けの在り方を考えてみてください。
憧れで造っておわりで済ますのではなく、おしゃれで憧れの家に長く住みたいなら、こういった対策も必要なのではないでしょうか。