LIXIL(リクシル)は建築材料・住宅設備機器業界最大手の企業ですが、床材も出しています。
残念ながら、無垢材の床は取り扱っていませんが、リクシル製品(ドアや窓)などと合わせると統一感がでます。
機能面では一般的な複合フローリングでありながらも、天然木の踏み心地を重視したラシッサシリーズが有名です。
家づくりの取り組み
リクシルの複合フローリングを選んでみた感想
無垢材や朝日ウッドテックのフローリングと迷った末、複合フローリングにしました。
無垢材や朝日ウッドテックのフローリングは経年で色が赤っぽく変化していくと聞きました。
味がでてきていいなっと思う反面、家具や部屋の雰囲気をシンプルモダンにする予定だったため、合わなくなると困るから複合フローリングにしました。
また、無垢材は乾燥で反ったり割れたりすることがあるようですが、こちらはそのような心配がないこともメリットだと思います。
色はダークオークを選びましたが、これに関しては白いほこりがとても目立ちます。
元々、掃除が好きな方ではないのですが、ホコリを見ると掃除機をかけざるをえないので私には良かったのかもしれません。
しかし、朝、掃除機をかけても夕方にはチラホラほこりが気になる…という感じです。
リクシルの床材の特徴
- 2種類の複合フローリング
- 売りは「リアルフットフィール仕上げ」
- ラシッサシリーズはエコ意識が高い
- 複合フローリングだからメンテナンスが楽
2種類の複合フローリング
リクシルの床材には化粧シート仕上げと突板仕上げの2種類です。
樹脂(フィルム)やオレフィン、紙などのシートに、木目や石目、抽象的な柄などを印刷したもので、キズやヘコミや汚れに強い特殊な加工を施し、床材に貼っています。
薄く木を削いでスライス状にしたものを「突板」と呼びますが、突板を基盤であるフローリングに張り付けられたものです。
木目の表面の良い所だけを取り入れることができ、見た目もよく価格も安いです。
無垢材のフローリングの取り扱いがなく、キズやメンテナンスに不安があって、お手入れする手間を省きたい人向けです。
ペットや小さなお子様がいるご家庭で、長期に渡ってきれいに床を使いたい人向けの商品を展開しています。
リクシルは、複合フローリングの中でも見た目・価格・機能・品質、共にバランスが良いです。
売りは「リアルフットフィール仕上げ」
リクシルの床材でおすすめな点はフィットフィール仕上げです。
天然木の床はその肌触りが良い事がメリットですが、リクシルのリアルフィットフィール仕上げは、樹種ごとに違う木目の表情や手触りやなどを特殊な技法によって再現しています。
実際に触ってみると天然木を触っているようなゴツゴツしたような加工がされており、木目も流れるような自然でよりリアルな床材となっています。
ラシッサシリーズはエコ意識が高い
フィットフィール仕上げを取り入れているのはラシッサシリーズで2種類あります。
- ラシッサ Sフロア・ラシッサ Dフロア
- ラシッサ Sフロアアース・ラシッサ Dフロアアース
この2種類の違いはフローリングの基材にラシッサSは国産材を使用し、森林資源の循環活用しています。
ラシッサSフロアアースは建築廃材を再利用してつくられた「アースボード」を基材として使用しています。
アースボードとは住宅・住設機器などを解体した際に発生する建築廃材をチップ化し、再利用したリサイクルボードです。
廃材をリサイクルすることで地球にも優しい基材となっています。
両方とも資源の有効活用や、森林資源の循環活用など、エコ意識の高いフローリングだと言えます。
価格はラシッサSフロアアースの方が安く、天然木がいかに高いかがうかがえます。
価格で選ぶならラシッサSフロアアースです。
何が違うのかというと、ラシッサSフロアアースに使われているアースボードは合板に比べて水分の影響を受けやすいことです。
なので、水が多量にこぼれる心配がある場所には設置不可能です。
防湿シートが基材の下に貼られているので、湿気にる基材の収縮や膨張などは心配はいりませんが、水分など、すき間から入り込む心配はあるため、すぐにふき取った方が良さそうです。
水濡れが心配な人はラシッサSフロアがおすすめです。
水場には別の耐水性を持った耐水・ペット用のラサッシがあります。
複合フローリングだからメンテナンスが楽
表面材にハイパーフィルムという表面のキズやひび割れ、汚れに強い加工がされており、ヘコミにもある程度耐え得る床材です。
無垢材などと違ってワックスがけなどの処理が必要なく、亀裂や反りがないので、メンテナンスも楽です。
経年で変化もせず、部屋の雰囲気もずっと変わりません。
一般的な複合フローリングと同じような機能を持っています。
表面も水汚れには強いです。
子供の食べ残しなどもふけば染み込むことはないのでその点はメリットだと思います。
リクシルの複合フローリングのデメリット
- キズが目立つ
- 表面だけ無垢材の近いので温かみは感じられない
キズが目立つ
全ての複合フローリングに言えますが、ものを落としたらすぐ上の表面のシートが剥げて下の木材がでてきます。
傷は確かにつきにくいですが、下の木材が出てきたらものすごく目立ちます。
表面だけ無垢材に近いので温かみは感じられない
ラシッサシリーズは、表面だけ無垢材に近づけた複合フローリングなので、無垢材のような温かみはありません。
また、柔らかな踏み心地ですが、無垢材に比べて足も疲れやすいと感じます。
床材は部屋の雰囲気とマッチさせることが大事
無垢材は経年で色が変化していくので、複合フローリングは、部屋の雰囲気を変えたくない人におすすめです。
無垢材を使うととても暖かみのあるナチュラルな雰囲気になるかと思います。
私は家具なども造作にしたので、床の色の変化で部屋の雰囲気を変えたくありませんでした。
そのため複合フローリングを選びましたが、歩き心地や暖かさ、歩きやすさを考えると断然無垢材がいいと思います。
各メーカー、色んな柄があるので、自分が部屋をどのような雰囲気にしたいのかで決めていくのが一番いいと思います。