土地があまり広くないに日本では、土地の価値が高い地域で3階建ての家は当たり前のように存在します。
家が欲しいっと考えた時に、ほとんどの人は2階建てを想像しますが、都会では土地代や立地面を考えると3階建てにせざるを得ない状況もでてきます。
2階建ての方が良いに決まってるけど、3階建ても捨てたもんではありません。
家づくりの取り組み
木造3階建ての家って大丈夫?
木造3階建ての家を選ぶにあたって気になるのは構造上、安全なのか。っという事につきると思います。
日本に住んでいて、地震を体験したことは必ずあると思いますが、背が高い家は地震が来た時、耐えられるのか?っと不安になる人は多いと思います。
一生に一度のマイホームなので、地震や災害で簡単に家が崩れてしまってはローン地獄に陥ることになります。
木造3階建ての家は構造上、安全設計されている
一般的な住宅は、木造住宅で、しかも3階建てとなると建物への不安が出てきますが、家を買ったり建てたりしても大丈夫なのか?っと考えがちですが、安心してください。
3階建ての木造住宅は建築基準法で「構造計算」が義務付けられており、地震に耐え得る建物でなければ、建築できないことになっているので、3階建ての家でも災害に強いです。
しかも、木造住宅の柱である木は軽いので、地震から受けるエネルギーが小さく、3階建てでも建物が揺れにくいです。
鉄骨・鉄筋コンクリート造はたしかに頑丈で火災にも強ですが建築コストが高いのがネックです。
揺れに対する不安はあまり考えなくても良いです。
建物が何で作られているのかは特に重要ではありません。
気にするところは構造計算上必要になる、壁がどこに、どれだけあるかで変わります。
そのため、設計の段階で壁の数や配置を適切にすれば、狭い土地に木造3階建ての家でも、鉄骨・鉄筋コンクリート造に劣らない耐震性は確保されるので、3階建ての家でも大丈夫です。
3階建ての家のメリット
- 構造上の安全面が保証されている
- 狭い土地を有効活用できる
- 日当たりや風通しが良い
- プライバシーに気を使わなくて良い
- 避難所になる
- 虫が入ってきにくい
構造の安全面が保証されている
冒頭でも説明したように、3階建て木造住宅では「構造計算」が建築基準法で義務付けられています。
地震に耐え得る建物で、構造上、危険のない建物であることが保証されています。
この「構造計算」は2階建ての木造住宅では義務付けられていないので、もしかしたら安い2階建ての家に住むよりも安全かもしれません。
狭い土地を有効活用できる
一番のメリットは狭い土地でも家を建てて住むことができることです。
土地の価格が高い地域に住む人は、なかなか希望の土地に予算内で家を建てたり、買ったりして住むことができません。
しかも、2階建てだと住居スペースに限りがでてきますが、3階建てだと上に階がある分、床面積が増え、部屋のレパートリーが増えます。
3階建ての建築コストはやはり、2階建ての家に比べると高くつきますが、固定資産税や、土地代でトータル安く済む事もあります。
日当たりや風通しが良い
3階建てなので、3階の日当たりがとても良いです。
周りに建物が少なければ、北側でも十分な日光が確保され、風の通りが良いので、湿気や熱を外に逃がしやすいので、カビ対策や建物にとっても良いと思います。
プライバシーに気を使わなくて良い
3階建ての構造にする人は、1階を駐車スペースにする人が多いので、2階をリビングにすると思います
1階で過ごすと、道行く人に室内をのぞかれ、気を使う事もありますが、2階で過ごすことで、周りの目も気にする必要が減ります。
また、室内の物音が周りに聞こえにくく、騒音で迷惑をかけたりすることも減ります。
避難所になる
冠水・洪水の時に、3階建てだと上の階に逃げることができるので、わざわざ避難所に逃げることがありません。
また、床上浸水などの被害にもあいにくいです。
虫が入ってきにくい
建物が高いので、窓から虫が家に入ってきにくいです。
家に入ってくる嫌な虫といえばごきぶりですが、ゴキブリなどは玄関などのすき間から入ってくると言われています。
3階建てで、キッチンが2階にあるとゴキブリなどの被害も受けにくいです。
木造3階建ての家のデメリット
- 揺れを感じることが多い
- 階段がしんどい
- 冷暖房費がかかる
- 間取りを工夫しなければならない
揺れを感じることが多い
木造住宅全てに言えることですが、風や地震など、他にも部屋の中の振動で建物が結構揺れます。
これは柱の木がしなって揺れを柔軟に受け止めてくれている証拠ですが、3階にいると結構揺れを感じることが多いです。
階段がしんどい
3階建てとなると階段の上り下りがしんどいです。
2階にキッチンがあると、買い物袋を上げるのがしんどいです。
また、2階をリビングにしていると毎日昇り降りする必要が出てくるので、体力が衰えてくるとしんどくなるかもしれません。
冷暖房費がかかる
部屋が複数階にあるために、家族が別の部屋で過ごすことが多くなります。
そうなると各部屋ごとにエアコンを設置しておくことになり、設置コストもかかります。
また、冬は下の階は地下室のように寒く、夏は上の階は熱気がこもってすごく暑いです。
季節によってエアコンの効きが各階によって異なるので、エアコンの冷暖房費が上がることは間違いないです。
間取りを工夫しなければならない
狭い土地に3階建ての家の間取りとなると、間取りに工夫がなければ、家事の動線が不便になります。
例えば、リビングを2階で、お風呂場を1階にしてしまうと、お風呂に入る度に階段の上り下りをしなければならず、苦痛に感じるかもしれません。
洗濯機を置く場所も重要で、洗濯をした後、1階に干すのか、2階に干すのかで家事の動線が変わります。
また、荷物を1か所にまとめるスペースの確保が難しく、各部屋に分散されているので、1階に取りに行ったり、2階に取りに行ったりする必要も出てきます。
3階建てのデメリットは、部屋が各階に分散されてしまい、1部屋の大きさが限られてしまう事です。
なので、探し物があると各階に探し回らなければならず、それが苦痛になるかもしれません。
3階建ての家でも住めば都
3階建ての家は構造上、安全な建物です。
しかし、3階建てより2階建て、2階建てより1階建ての平屋の方が利便性は高いです。
3階建てで不便だと感じることもあると思いますが、狭い土地でも便利な場所に家を持つという事は資産価値もでてきます。
住めば都だというので、3階建ての家でも結果、楽しく過ごせるのではないでしょうか?