室内のドアが開き戸の場合、室内側に開くより、廊下側に開く形が多いと思います。
それは室内にいる人がドアをあけてもドアでぶつかることがないし、ドアを開けた時に室内にドアがこないので広く部屋をつくることができるからです。
しかし、内装ドアは、間取りの位置関係やドアの向きや種類によっては取り付ける前に注意が必要です。
何も考えずにドアを取り付けると住んでみるとドア同士がぶつかって部屋から出られなくなる危険性も秘めています。
家づくりの取り組み
トイレとお風呂場のドアが開き戸でぶつかる家
水回り関係なので、トイレとお風呂場は隣り合わせています。
トイレ内に手洗い場がない場合、お風呂場と手洗い場が別の部屋にあったり、すぐ近くに部屋をつくると思います。
また、お風呂場は湿気が溜まる場所でもあるので、扉を開けておくと風の通り道となるように、お風呂場の扉を開けっ放しになるようにもしたい時もあります。
そんな時、扉の種類や方向に注意してください。
我が家はトイレもお風呂場も開き戸にしてしまったんです。
トイレはともかく、お風呂場は引き戸にするべきでした。
洗面所のドアを全開に開くとトイレのドアが開かないんです。
これは、トイレに入った時にお風呂場のドアが全開すると、トイレに閉じ込められてしまう恐れもあるという事なんです。
部屋の配置によってはドアは向きに注意が必要
角の部屋同士のドの開き戸はドアの開く方向に注意してください。
特に建売住宅などは、ドアの向きなどは関係なしに取り付けられていることもあります。
こういった場合、どちらかの扉を内開きにすれば良いのですが、トイレやお風呂のドアは、倒れた時に助けに入りやすいように、外開きにしておいた方が良いです。
特にお風呂場は温度変化に体がついていかず、体調を崩しやすいです。
風呂場内の部屋で人が倒れて、ドアを塞いでしまっても助けに入ることができるように、開き戸よりも引き戸や折れ戸を検討した方が良いです。
洗面所のドアでスライドドアを採用する時の注意点
- 洗面所のドアは引き戸でスライドさせる部分を外側にする
- 引き戸のレールのゴミは気になるなら上吊り引き戸
- 横のスペースがないなら折れ戸を検討
洗面所のドアは引き戸でスライドさせる部分を外側にする
お風呂場と洗面所が併設されている間取りではは基本的には引き戸や開き戸にしておいた方が良いです。
開き戸はであれば、人が倒れてドアが開かなくなる可能性が低いです。
万が一、スライドする部分に人が挟まってドアが開かなくなることもあり得るので、スライドさせる部分は洗面所の反対にしておくと持ち上げて外せるので安心です。
引き戸のレールのゴミが気になるなら上吊り引き戸
引き戸にするときに一番戸惑うのが、引き戸になくてはならないレールの部分。
引き戸はレール部分にゴミが溜まってお掃除が大変になりますが、それが嫌なら上吊り引き戸と言ったタイプの引き戸を検討してみてください。
床にレールを敷くことなく、引き戸が設置できるので、お掃除も楽です。
各部屋に段差を作らなくて済むのでバリアフリーにもなります。
横のスペースがないなら折れ戸を検討
引き戸はドアと同じ幅の横のスペースが必要です。
しかし、間取りによっては横のスペースがなく引き戸が取り付けられない可能性もあります。
そういった場合は折れ戸などを設置することがおすすめです。
浴室やクローゼットにはよく採用されることが多いドアです。
引き戸のようにレールを敷くことがなく、お掃除も楽です。
引き戸や折れ戸の価格はパナソニックのカタログによると上吊り引き戸はメーカー価格で7万円台、折れ戸は最低でも10万円はします。
それと、採光を確保するためにガラスを使っているデザインの方が高めになっています。
折れ戸の方がやや高めで、予算に合わせてドアを選んでみてください。