ビルドインエアコンは壁掛けエアコンと違って天井に埋め込まれるため、見た目がスッキリします。
配管が目立たないので見栄えが良いです。
また、窓や壁の位置関係でエアコンを壁にかけられない場合、天井のどこでもエアコンを設置できます。
ビルドインエアコンはその見た目から憧れるものですが、10年後の交換時期に頭を悩ませる可能性が高い代物なのかもしれません。
家づくりの取り組み
ビルトインエアコンの10年後の未来を真剣に考える
ビルトインエアコンは通常の壁掛けエアコンと違って配線がなく、出っ張らないので見た目がスッキリします。
無駄な物は隠すスタイルで、壁のない所でも窓の有無を考えることなく設置することができます。
また、広い空間にエアコンを設置するとなると壁にエアコンを取り付けるより真ん中にドカンと設置する方が室内の隅々までエアコンの風を届けることができます。
ビルトインエアコンと言えば業務用の大きなイメージがありますが、家庭用のビルトインエアコンもあるので、これらのメリットを踏まえて取り付けたいと思う人は多いはず。
新築のお家なら尚更憧れるエアコンの1つです。
内装の見栄えが気になるなら、エアコンのあのでっぱりや配線は不細工で、ビルトインエアコンは魅力的、新築やリフォームでビルトインエアコンを導入したい、した、っという人は多くいます。
しかし、ビルトインエアコンは取り付けて終わりではなく、必ず寿命がきます。
エアコンの寿命は約10年前後で、それ以上使い続けるとエネルギーの効率が悪くなったり、機器に不具合が生じたりするので、交換が必要です。
交換が必要になった時、あなたはまたビルドインエアコンにしますか?
それも普通のエアコンにしますか?
この記事を読んでビルトインエアコンの未来を真剣に考えてみてください。
10年後のビルトインエアコンの更新(交換)は金銭的に難しくなるかも
家を新築する際に、ビルドイン型のエアコンを1階のリビングと2階の寝室で使用できるように計画しました。
設置から10数年が経過し、異音もするので業者に更新を依頼したのですが、同じ大きさのビルドインエアコンが10年経つと廃番になっていて交換することができませんでした。
加えて、エアコン本体+工事費用が発生することが判明しビルドインでの更新を断念しました。
従って、今はビルドインエアコンの後ろに汎用のエアコンを設置しており、更にビルドインエアコンも撤去出来ずにいます。
ビルトインエアコンの交換にかかる落とし穴
- 10年後に同じ機種があるとは限らない
- 天井のリフォームが必要になる可能性が高い
- 工事費が高い
- 撤去すらできないことも
10年後に同じ機種があるとは限らない
ビルトインエアコンは壁掛けエアコンに比べて種類が少ないです。
需要と供給の関係と、取り付け工事や費用などの関係で機種や機能も限られるほか、取り扱いメーカーも少ないので、本体のエアコン自体の値段も高いです。
同一の型が廃盤になっている可能性もあり、同じものが取り付けられるとは限りません。
天井のリフォームが必要になる可能性が高い
ビルトインエアコンは天井にピッタリ埋め込むので、違う機種を取り付けようとすると天井のリフォームが必要になります。
取り付ける機種が前のエアコンよりも小さければ穴を広げるだけで良いのですが、埋込穴が大きくて小さくしなければ取り付けられない場合、大掛かりな天井のリフォームが必要です。
天井を交換したりクロスの張替えなどをすると大掛かりな工事が必要になる可能性が高いです。
工事費が高い
ビルトインエアコンは各メーカーの取り扱い数も少ないです。
にも関らず、取り付けには専門的な技術や知識が必要です。
それに伴いビルトインエアコンの工事を取り扱っている業者が少ないので、工事費用も高めに設定されています。
工事費も大切ですが、工事内容などのプランをきちんと出してくれる、タウンライフリフォームなら、無料で近くの複数の業者に一括で見積がとれるので便利です。
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撤去すらできないことも
10年後、ビルドインエアコンの交換に費用を出せない場合、ビルドインエアコンから壁掛けエアコンに変更すると思います。
壁掛けエアコンの撤去はどこでも対応している所が多いですが、ビルドインエアコンは取り外すと大きな穴ができるので、撤去費用+天井の補修で外すだけなのにお金がかかります。
外すだけにお金を使うなら、そのままにしておいた方がまだマシですが、エアコンが2つあると見栄えが悪いです。
それにビルドインエアコンは天井内でトラブルが起きやすく、例えば、配管の結露で建物にカビが生えたり、天井に穴が空いているので断熱性能も落ちます。
取り付けておくだけでもリスクがあり、使わずにそのままにしておくとしてもトラブルの種になる可能性もあります。
ビルドインエアコンの運命は10年後に交換する費用を出せるかにかかっている
ビルドインエアコンは取り付けや工事に費用がかかるので新築やリフォーム時にしか取り付けられない側面があります。
また、取り付けてみたいと思った時、10年後の交換の時期がやってきたとしてもビルドインエアコンを取り付けられる費用を出せるかにかかっています。
家計に余裕があるのなら良いですが、交換したくてもできない状況になり、結局は壁掛けエアコンに落ち着てしまうこともあります。
ビルドインエアコンはスタイリッシュで見栄えの良いエアコンですが、ランニングコストは悪いのかもしれません。