家事動線も大切ですが、家づくりは「遊び心」も大切です。
使いやすくて堅苦しい家は、ずっと住み続けるには窮屈に感じることもあります。
そうならないために、木をふんだんに使った家は、木の表情の変化も楽しめ、自然の癒しのパワーをもらいつつ、飽きのこない家になること間違いなしです。
家づくりの取り組み
利便性より遊び心を追求した家
他の家とは違う、利便性より「楽しむ」ことをコンセプトにした家です。
室内は壁紙ではなく、木を使っているので、まるでログハウスのような風合いです。
木の壁にすることにより常に自然に囲まれている気分になります。
観葉植物とも相性が良く、自然に癒されるのもポイントです。
たくさんの植物、木、インテリア、優れた小物を散りばめ、住んでいて飽きない家を目指しました。
他の家にはない「うんてい」を天井に
天井には、家の梁を利用して「うんてい」を取り付けました。
天井のスペースを利用しているので置くスペースにも困りません。
うんていとして利用しなくても物をひっかけたり、ちょっとした物も置けます。
見栄えも損なわないし、他の家にはない遊び心が気に入っています。
物を隠さない「見せる収納」
収納棚を設置せず、ものを隠さない「見せる収納」方法で、物をあえて見せています。
ごちゃごちゃしたものは隠しておきたいものですが、きれいに並べることでお店のディスプレイのようになりました。
また、収納棚がない分、居住スペースも広がります。
どこに何が置かれているのか、一目で分かるのも良いところだと思っています。
室内に木を取り入れるとこんなことになる
- 木は蓄熱性があり肌触りが良い
- 空気が新鮮に感じる
- 調湿作用があるが負荷は厳禁
木は蓄熱性があり肌触りが良い
木の細胞(繊維)は、空気を多く含みます。
そのため、熱伝導率が低く、周りの温度に左右されにくいことで、冬は暖かく、夏は涼しい家をつくることができます。
また、木の質感が肌触りが良いのも利点です。
空気が新鮮に感じる
木が呼吸をしているおかげで、いつも空気が新鮮のような感じがします。
木の良い香りでリラックスもできます。
心も癒されますし、換気扇で換気した時とは違う新鮮さがあります。
調湿作用が期待できるが負荷は厳禁
木造りの家は、天然の木が家中に使われていることで適度な調湿作用が期待できます。
木は切られた後も呼吸をしているので、無駄な湿気は吸い込み、乾燥するとその水分を吐き出してくれます。
このような呼吸を繰り返し、木の繊維は膨張と収縮をしています。
木は湿気によって膨張と収縮をしますが、その負荷に耐えきれなくなると木が割れることがあります。
なので、木の呼吸を妨げるような塗装やワックスを塗ると木が自然に呼吸できなくなるので厳禁です。
かといって、天然木は保護がないと傷がつきやすく、汚れも落ちにくいものです。
何かしらの保護はあった方が良いと感じ、石膏ボードに壁紙を貼った施工の方が耐久性はあると感じます。
ふんだんに木が使われた家に住む理由
天然木(無垢材)を使った家は、ナチュラルテイストが好きな人にはピッタリです。
木に囲まれた生活は、自然をより近くに感じ、その自然に癒されます。
木をふんだんに使った家は、自然を相手にしているようなものなので、メンテナンスや管理がとても難しいです。
しかし、木は経年により変化するのも楽しみで、共に暮らしている感じもして味わいが出てくるのも良いです。
四方が壁紙(クロス)に囲まれた家より利便性は劣りますが、一緒に時を刻めるのも良いと思います。
壁の一面だけでも木があると木の温もりや優しさを感じられるので、お家に木を取り入れてみてください。