日本の住宅に根差そうとしてるタンクレストイレの全容。その特徴やデメリットまで

お店のトイレを使った時、トイレがきれいだと、トイレを済ませた後も居心地が良い。

そう感じる人も多いのではないでしょうか?

清潔なトイレは居心地が良く、トイレを済ませた後も快適に室内で過ごすことができます。

タンクレストイレは見た目が良くて、トイレっぽくない空間を作りやすいので、良い住まいを作ることができます。

ふくろう君
今回はタンクレストイレについてまとめました。
りす男
トイレは日々、進化している。

タンクレストイレとは

タンクレストイレ

タンクレストイレとは、便器に水を流すためにためておくタンクがないトイレの事です。

トイレの背面にタンクがないため、見た目がスッキリして見え、従来のトイレの印象からすると、あまりトイレらしくないトイレと言えます。

タンクレストイレの仕組み

通常のトイレはタンクに水を貯めて、それを一気に流すことで排泄物を洗い流せるシステムになっています。

一方、タンクレストイレはタンクに水をためず、給水栓から水を直接ながすためタンクが必要ありません。

詳しく言うとスイッチを押した時に、トイレの上と下から水を流して便器内を流しています。

いわば、トイレの底の下に小さいタンクのような水をためる場所があって、そこがタンクの役割をしているという仕組みになっています。

タンクレストイレの特徴

  • 水を節約できる
  • スペースをとらない
  • 見た目がトイレっぽくない
  • お掃除が楽
  • 水を連続で流せる

水を節約できる

タンクレストイレは構造上、少しの水を勢いよく流す仕組みをとっているので、大量の水を流す必要がありません。

水道から直接水をとっているので、節水能力が高いです。

スマートでスタイリッシュ

背面のタンクがなくなったため、トイレがよりスマートになりました。

間取りの関係でトイレにあまりスペースを割けない場合は、タンクレストイレにすると他の空間を広くすることができます。

また高さが抑えられるため圧迫感がなく、空間が広く感じるのもメリットです。

見た目がトイレっぽくない

一般的なトイレというと、タンク付のトイレを思い浮かべる人も多いはず。

タンクレストイレは見た目がトイレっぽくないスタイルで、シンプルです。

トイレはどうしても生活感が出る場所ですが、トイレっぽくないトイレはデザイン的に見ていておしゃれです。

トイレは自分のみならず家族も使う場所なので、小さな個室感もあります。

そんなトイレですが、見た目が良く、おしゃれで快適な場所にするとキレイに使いたくなるものです。

りす男
トイレはおしゃれじゃなくっちゃ。
ふくろう君
トイレで過ごす時間はトータルすると結構長いですから。

お掃除が楽

トイレは汚れやすい場所なので、いつも清潔にしておきたいはず。

何といってもタンクレストイレの魅力はお掃除がしやすいところにあります。

背面のタンクと便器のつなぎ目がないため、汚れがすき間に入り込みません。

また、タンクの掃除の手間も省けるので、お掃除がとても楽です。

水を連続で流せる

タンクレストイレは給水栓と水道管が直接つながっていて、水の勢いを利用して流す仕組みであるため、水道水を使うように水を流せます。

再度、水を流したいと思った時、タンクに水が溜まるまで待つ必要がありません。

現代のトイレは節水タイプが多いので、トイレに水が溜まるまで待つ時間も少ないですが、念には念を入れられます。

タンクレストイレのデメリット

  • 水圧が問題になる
  • 価格が高い
  • 手洗い場が設けられない
  • 故障修理が高い
  • 電気がなければ使いにくい

水圧が問題になる

タンクレストイレは水道水から直接水をとっているので、水圧が低い場所ではものによっては使えない可能性もでます。

また、水圧も問題ですが、水を流す量が少ないため、トイレが非常に詰まりやすいです。

現在では、この水圧不足を解消するためにトイレにポンプを取り付けて使うのが一般的だそうです。

価格が高い

トイレを購入するときに気になるのが価格。

タンクレストイレの価格は10万~20万円以上するモデルまで登場します。

トイレの価格に関してはピンキリで、業者によっても違い、トイレの費用は安くても取り付け工事が高ければ意味がありません。

トータル的に得する方法として、ネットから一括見積請求をしておくとおおよその値段が知れるので役立ちます。

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手洗い場が設けられない

トイレのタンクがないので、タンク上で給水のために出ている水を利用して手を洗うことができません。

別売りのパーツを購入すればタンクレストイレの上に手洗い場を設けることもできますが、せっかくタンクもなく、空間がスッキリして見えていたのに、なんだか少し損した気分になるのは気のせいでしょうか?

トイレ内に手を洗う場所を設けたいけど、ス―ペース的に無理がある場合を除いてつけるべきではないと思います。

りす男
うん、なんだかわかる気がする。
ふくろう君
見栄え的にNGです。

故障修理が高い

メーカーの推奨使用年月は約10年です。

それ以上使うとなると、内部の配線や電気系統が劣化したり、節電能力や水の流れが悪くなったり、良い事がありません。

トイレのメーカー保証は1~2年で、メーカーによってはメンテナンスのための登録をすると最長3年まで故障修理を延長することも可能です。

しかし、10年使えるトイレが、4年目ぐらいで故障してしまうとタンクレストイレの場合、トイレを丸ごと交換しなければならないこともあります。

どんなに長く大切に使っていても故障する時はします。

故障で交換になった場合、修理・交換費用が高くつくこともあります。

電気がなければ使えない

タンクレストイレは電気で動いているので、電気工事も必要です。

現代のトイレと言えば温水便座は主流なので、電気が通っていないトイレは比較的少ないとは思いますが、もし、停電してしまうとトイレは使えません。

停電時にトイレを流したい場合、バケツに水を汲んで流すしたり、非常用のハンドルを回したり、非常に使いにくいです。

タンクレストイレは水洗いトイレの主流になりつつある

タンクレストイレは値段は高めな印象が強いですが、日本の狭い間取りでは、小さなス―ペースでも圧迫感のないスタイルは主流になりつつあります。

また、見た目がスタイリッシュで、トイレっぽくないので従来のトイレっという空間を簡単に覆すことができるトイレです。

人は1日に7回はトイレに行く必要があるので、意外とトイレで過ごす時間は長いと思います。

トレイは排泄をする場ですが、トイレで過ごす時間が快適である方が良いに越したことはありません。

トイレは小さな空間ですが、個室感もあり、おしゃれだと大切に、清潔にも使いたくなります。

見た目が良くおしゃれなトイレの空間は居心地もよく、良い住まいだと言えるのではないでしょうか?

りす男
価格が安ければ文句なしのトイレだな。

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