小窓にカーテンレールがついていない時、カーテンレールを設置するとなるとサイズがなくて困りますよね。
こういった場合、カーテンを取り付ける方法として、一番に思いつくのが突っ張り棒でカーテンを取り付ける方法だと思います。
その次に、家にキズをつけて良いならカーテンレール用のブラケットをねじ止めするアイアンカーテンレールだと思います。
突っ張り棒式は安く、簡単で、手軽に設置できるといったお手軽感がありますが、アイアンカーテンレールも捨てたものではありません。
突っ張り棒でとりつけるか、アイアンカーテンレールを取り付けるかで迷った時、それぞれのメリットやデメリットを比較してから設置を検討してみてはどうでしょうか。
家づくりの取り組み
突っ張り棒で小窓にカーテンを取り付ける場合のメリット
- 低コストで設置が簡単
- 閉塞感を感じにくい
- 家にキズがつかない
低コストで設置が簡単
突っ張り棒(以下突っ張り棒式と呼んでいます)は100円均一でも売っているので安価に設置できます。
設置も突っ張り棒にカーテンを通し、つっぱるだけで設置できるので、取り付けも取り外しも簡単で時間もかかりません。
突っ張り棒式はカーテンの重さを支えられるものであれば長さや突っ張り棒の太さも融通が利き、サイズや色柄も豊富です。
カーテンと部屋の雰囲気を自分好みにカスタマイズできます。
閉塞感を感じにくい
突っ張り棒式は窓枠内にカーテンが収まるので、部屋への圧迫感があまり感じられません。
カーテンレールだと窓からでっぱるので多少の圧迫感が感じられますが、突っ張り棒式は窓枠内にはめ込む形なので、圧迫感が少ないです。
また、突っ張り棒式は、上下に多少の空間ができるので、外の景色が全く見えないわけではなく、閉塞感も感じにくいです。
突っ張り棒に穴の開いたカフェカーテンを通したり、リングランナーでカーテンをひっかける形するかでも閉塞感は変わりますが、部屋内の雰囲気に合わせられるのもメリットです。
家にキズがつかない
賃貸だと家にキズをつけられないため、カーテンレールを取り付けられない時は突っ張り棒式は役に立ちます。
家に極力傷をつけたくない、つけられない人は突っ張り棒式は最大限の魅力です。
突っ張り棒式のデメリット
- 耐久性に不安
- 断熱性が低い
- カーテンの開閉時にひっかかる
- 幅が広い窓には不向き
耐久性に不安
突っ張り棒式のカーテンのデメリットは突っ張り棒のバネがうまく効いていないとずり落ちてしまう事です。
時間が経つとバネのききが落ちてくる事もあるので、耐久性は突っ張り棒次第です。
そのため定期定期な点検とメンテナンスが必要になってきます。
また、小窓から換気をする場合、風の影響も受けやすいので落下に注意する必要があります。
突っ張り棒の最大のデメリットは落ちてくることにあるので、そういうのが煩わしいと感じている人は向いていません。
断熱性が低い
外気の気温は大半が窓から侵入してきます。
突っ張り棒式は構造上、多少のすき間が必ずできるので、外の温度がすき間から入ってきやすいです。
どんなに断熱性が高いカーテンを使おうと、上下のすき間は埋めることができないので断熱性を考えるなら他の方法を考えた方が良さそうです。
カーテンの開閉時にひっかかる
カーテンを頻繁に開け閉めするような場所に突っ張り棒式のカーテンを取り付けると、開閉時に突っ張り棒同士のつなぎ目にカーテンが引かかかることがあります。
頻繁に開け閉めするような場所だとそれがストレスにつながるので注意が必要です。
幅の広い窓には不向き
突っ張り棒式は窓の幅が広ければ広いほど、構造上、突っ張り棒が太くなります。
伸縮可能な突っ張り棒式はサイズ変更が容易で便利なのですが、突っ張り棒が太いとカーテンのすき間から見えすぎて、見栄えが悪いと感じることもあります。
小窓にも色んな幅がありますが、横長の小窓に設置するとなるとそれなりの太さと長さがあるものが必要です。
突っ張り棒式は室内から見えるのは仕方がないのですが、なるべく存在感がない方がおしゃれです。
突っ張り棒を隠す方法としてはリングランナーを突っ張り棒に通してカーテンをひっかければカーテンで突っ張り棒を隠すことはできます。
しかし、問題は突っ張り棒がたわんでくることです。
横長の小窓に突っ張り棒式のカーテンを設置する時は、カーテンの重さや突っ張り棒の太さや長さを選ぶ時、バランスをとるのが難しいです。
また、突っ張り棒の定期点検も通常より多くなってしまいがちです。
アイアンカーテンレールを小窓に取り付けるメリット
- デザイン的におしゃれ
- 突っ張り棒式より断熱性が高い
- DIYで可能性が広がる
デザイン的におしゃれ
壁や窓枠にカーテンレール用のブラケットをねじ止めして、ポールやカーテンレールを通してカーテンを取り付けることができます。
アイアンカーテンレールにも複数種類がありますが、ブラケットやポール、カーテンレールなどおしゃれな物が多いです。
カーテンは意外と目に留まりやすい場所なので、お部屋の雰囲気づくりとして、ちょっとしたインテリアのような存在にもなります。
また、デザインが豊富なので、選ぶ楽しみがあります。
突っ張り棒式より断熱性が高い
アイアンカーテンレールを取り付けてカーテンを設置する場合、突っ張り棒より断熱性が上がります。
窓を隠すように、カーテンポールにリングランナーを取り付けてカーテンを窓の上まで覆った方が、断熱性能をもっとアップさせることができます。
窓からの熱を遮断したい人はより遮熱性の高いカーテンを選ぶと良いです。
DIYで可能性が広がる
アイアンカーテンレール用のブラケットは多数販売されていますが、アイアンブラケットでカーテンを取り付ければ同時に棚を作ることができます。
壁に棚を取り付けるための金具で、L字型や三角形、四角形など、色んな形や材質でできたものでデザインも豊富にあります。
壁や板にねじ止めし、支える役割がありますが、取り付け方によって色んな使い道があります。
強度の補強やアンティーク調を施すために三角形になったものがあり、そこにポールを通す事でカーテンを取り付けることができます。
上に棚を付けることで収納スペースを作ることができるので一石二鳥です。
小さなスペースですが、あっても困ることはないし、カーテンのほこり除けになったり、ちょっとしたインテリアを飾れるのであっても損はないです。
ただ、窓枠の上に取り付けるので、高い位置に棚を付けることになるので、身長の低い人は手は確実に届きませんのであしからず。
アイアンブラケットはホームセンターでも売っていますが、百円均一でも売っているので、見てみる価値はあります。
その際、カーテンを通すポールが入るかどうかをチェック。
小さいポールはあまり出回っていないので、突っ張り棒でも代用は可能ですが、突っ張り棒のつなぎ目に引っかからないサイズを選ぶよう注意してください。
アイアンカーテンレールのデメリット
- コストがかかる
- DIYが必要
- 圧迫感がある
コストがかかる
突っ張り棒式より費用がかかります。
突っ張り棒は百均で調達すれば100円で済む事が多いですが、アイアンカーテンレールは100円では済ませられません。
カーテンレールを取り付けるのと同様な手間と、ドライバーは必ず準備しなければならないのでコストがかかります。
手回しは意外と力が必要で苦労します。
電動ドライバーはあった方が何かと役に立つ場面は多々ありますが、持っていない人は余計にコストがかかります。
DIYが必要
壁や窓枠にカーテンを支えるブラケットを取り付けなければならないため、DIYが必要です。
業者に頼むという手もありますが、小窓程度だと自分で頑張ろうっと思うもの。
DIYが好きな人や慣れている人なら問題ないですが、突っ張り棒式のように簡単に設置できません。
部屋への圧迫感がある
カーテンレールと同じように窓から出っ張っているので部屋への圧迫感があります。
断熱性を上げたいけど、圧迫感が嫌なら他のカーテンを検討した方が良さそうです。
あなたはどっち派?
小窓は小さいので、外からあまりのぞかれる心配がありません。
小さいのでカーテンをつけなくても良いのでは?っと考えがちですが、カーテンがあると部屋の断熱性も上がるし、おしゃれなカーテンをつけると気分も上がります。
カーテンは外からお家を守るアイテムで機能を求めてしまいがちですが、部屋を飾るアイテムとして存在感があるので、おしゃれなカーテンやカーテンレールは部屋の雰囲気づくりとしても重要です。
突っ張り棒式とアイアンカーテンレールのメリットとデメリットを把握して、部屋の雰囲気やカーテンの機能をよく理解した上で設置するとより過ごしやすいお部屋になること間違いなしですね。