玄関と玄関ホールはつながった場所とはいえ機能も役割も違います。
間取りを考えたとき、玄関ホールがない方が間取りが広くとれ、解放感も感じられます。
しかし、玄関ホールの重要な役割は玄関と部屋の境目をくっきり区切り、仕切れるところにあります。
家づくりの取り組み
玄関ホールとは
玄関ホールとは、玄関のドアを開けてすぐ入った空間の事を言います。
玄関に入るとすぐあるので、来客者が玄関に訪れた時に、最初に目にする空間で、来客者の第一印象を決める場所でもあります。
玄関と玄関ホールはつながっているので同じ空間と捉えてしまいがちですが、玄関と玄関ホールを分けて考えてみると、玄関ホールの大切さが分かってきます。
玄関と玄関ホールに違いはあまりないが、玄関ホールは玄関にはない役割がある
玄関と玄関ホールはつながっています。
役割的に見ても玄関と玄関ホールにあまり違いはあまりありません。
荷物を置く場所は廊下でもでき、玄関に靴箱を置いたり、コートをかけたり、玄関ホールでできることは玄関にもできます。
玄関ホールの役割は玄関にもできますが、玄関ホールには、玄関にはない重要な役割があります。
ややこしい。
玄関の役割
- 靴を脱ぎ履きする場所
- 靴や傘、アウトドア用品などを収納する場所
- コートなどをかけておく場所
- 宅配便や来客者の対応をする場所
玄関ホールの役割
- 靴を脱ぎ履きする場所
- 靴や傘、アウトドア用品などを収納する場所
- コートなどをかけておく場所
- 宅配便や来客者の対応をする場所
- 玄関と部屋を仕切る空間
玄関を広くとれば収納スペースの確保にもなり、玄関ホールの役割を担えます。
しかし、玄関ホールの役割で一番重要な役割は玄関と部屋を仕切る空間となるところです。
玄関ホールの重要な役割は空間を仕切るところ
それに、玄関ホールの機能はそれほど多くはありません。
玄関を広くとるか、玄関ホールを広くとるかで悩んだら、間違いなく玄関です。
靴や荷物を置くスペースがあれば後はそれほど広くとる必要もないため、玄関ホールは間取りに余裕がなければ大きくとる必要はないと言えます。
しかし、玄関ホールがあると部屋と玄関の境界線がくっきり分かれ、区別がつきやすいです。
また、キッチリ区切られると見栄えも良く清潔感があります。
玄関と玄関ホールの大きな役割の違いは玄関と部屋の空間を仕切るっというところになり、玄関ホールを小さくても設置した方が良いと思います。
玄関ホールがあると外気の影響を防げる
玄関は外気からの影響を大きく受けやすい所です。
玄関を入ってすぐにリビングや部屋や階段などがある間取りは室内に外気の影響をもろに受けやすいです。
現代は高気密高断熱の構造の家が増えていますが、いくら高気密高断熱の家にしようと、玄関ドアを開閉した時の外気は防げません。
玄関ホールがあれば、玄関ホールで外気を遮断してくれるし、壁があることで冷暖房の効きが良く砂ぼこりなども室内に侵入することが防げます。
玄関ホールがあるとプライバシーが守られる
玄関ホールがあると、玄関を開けた時に壁で仕切られているため、プライバシーの確保ができます。
開けた玄関は見栄えが良いですが、来客者にプライベートなスペースが丸見えです。
玄関ホールは宅配便や来客者の目線を遮り、見せたくない場所を隠してくれます。
玄関ホールを見栄えくカスタマイズする3つのコツ
- 採光を至る所から取り入れる
- 照明器具はペンダントライトを使うとよりおしゃれ
- 玄関ホールの閉鎖的な空間は壁にディスプレイをする
玄関ホールは間取りに余裕がない限り狭く、閉鎖的な空間になってしまいがちです。
しかし、狭い空間でも玄関ホールは来客者が一番最初に目にする空間となるため見栄えも気になるところ。
採光を至る所から取り入れられるガラスブロック
玄関の彩光は複数から取り入れる方が明るい玄関になります。
玄関のドアからはもちろん、小さい窓やお手入れの要らないFIX窓など、選択肢は色々あります。
当ブログのおすすめの玄関の彩光の取り入れ方法はガラスブロックです。
ガラスブロックを壁にはめ込むことで小さくても複数から採光を取り入れることができます。
ガラスブロックは施工費は高いですが、お手入れをする必要がなく、防犯対策もバツグンです。
しかも、玄関が狭くても自由な個所に取り入れやすいです。
照明器具はペンダントライトを使うとよりおしゃれ
よりおしゃれな玄関ホールにしたいならペンダントライトがおしゃれです。
玄関は汚れやすく、メンテナンスに少々難がありますが、おしゃれな空間には欠かせないアイテムです。
お手入れを優先させるならダウンライトを選べば良いと思います。
そこで玄関の照明器具で忘れてはならないのは照明器具の人感センサーです。
玄関は昼のようにいつも明るいわけではないので、夜、帰宅した時でも玄関のスイッチを探すことがないように家に上がれるように人感センサーライトは必須です。
玄関ホールの閉鎖的な空間は壁にディスプレイをする
玄関ホールは荷物を置いたりするのでキズが付きやすく、汚れやすい場所です。
お掃除をしやすい床材を選んだり、床に玄関の周りの床だけでもコーティングしておけば汚れもつきにくく、見栄えが良いです。
また、玄関は雨などで湿気が多い場所なので、調湿作用のあるタイルの壁紙などを選べば見栄えも良く機能的に良いし、一味違う印象になります。
玄関ホールの仕切りの壁は圧迫感がありますが、そんな時は壁に好きな絵などを飾ってディスプレイしてみてください。
玄関におしゃれな絵やインテリアでコーディネートしてみると自慢の玄関になります。
また、小さなニッチ窓を設置しておいても玄関のデザイン性がグッと上がります。
玄関ホールは小さくてもあった方が見栄えも住まい的にもGOOD
狭小住宅や仕切りのない間取りでは玄関ホールはない家も多いです。
また、間取り的に玄関ホールをつくると狭くなることから作らないっという選択肢もあると思います。
しかし、玄関ホールは余程の理由がないかぎり、小さくてもある方が見栄え的にも機能的にも、そして住んでいる側のメリットも高いです。
玄関ホールは玄関では補えない役割もあるので、小さくても素敵な玄関ホールをつくって家づくりを楽しんでみてください。