高気密高断熱の家にすると生活が劇的に変化するのが数字に見えて分かります。
例えばエアコンの温度設定が年中20℃前後で過ごせることや毎月かかる電気代でも分かることですね。
年中快適な環境で過ごすことができますが、家の中にいると外に出る時、どんな服装で行けば良いのか考えてしまう時もあるようです。
断熱方法のポイントなども重要ですが、エアコンの効きが良くなるような工夫や窓の大きさなども少しだけ考えるともっと良い高気密高断熱の家になります。
家づくりの取り組み
高気密高断熱の家にして感じた事
- 夏冬でもエアコンの温度が20℃前後
- 部屋ごとの温度差を感じない
- フローリングでも素足で生活できる
- 寝具の数の減少
具体的に何が快適かと言えば、夏も冬もエアコン1台で20℃前後を家全体で達成できています。
トイレや浴室なども温度差をほぼ感じず、ヒートショックがないと言っても良いかもしれません。
特に私は寒がりで、冬の寒さには敏感なのですが、家を建ててからというもの冬でも普段は素足で生活することが標準になりました。
就寝の際にも羽毛布団に毛布2枚と言う防寒で寝ていたところ、今では羽毛布団だけとなりました。
高機密高断熱ですが、家の中は空気の循環装置が備え付けられており、息苦しさを感じない点も素晴らしいと感じています。
不便な点は外の気温の変化がわからない
唯一、欠点があるとすれば断熱性能が良いので外の寒さに気付きにくいと言う点です。
普通の家であれば、朝起きた時などでも外の温度が部屋の中に伝わってくるものですが、高気密高断熱の家はそれがありません。
昨日と同じ服装で大丈夫と思っていても、外に出てみると冷え込んでいた、と言うことが多々ありました。
家の「間仕切り」を排除
間仕切りの壁があると空間ごとに温度差が出てしまいます。
高気密高断熱の家は温まりやすく、冷めにくい構造です。
冷暖房費がかなり抑えられるので、間仕切りをなくしても冷暖の効きに影響がありません。
脱衣所なども間仕切りをなくしたことで、ヒートショックに対してリスクがかなり減少していると思います。
高気密高断熱の家を作た時のポイント
- 外断熱でヒートブリッジを防止
- 換気のフィルターは花粉フィルターがおすすめ
外断熱でヒートブリッジ防止
断熱方法としては外断熱を採用しました。
断熱材を施工する時、一般的には内断熱で、壁の内側に断熱材がはられます。
外断熱は文字通り、建物の外側から建物を覆うように断熱材をはる方法です。
外断熱のメリット
- 家の温度が均一になる
- ヒートショックの予防
- ヒートブリッジを防止する
- 壁内部の結露の心配がない
家全体の温度が均一になり、お風呂場やトイレなど、冷暖房が行き届かない部屋でも気温が均一になります。
部屋ごとに温度差がないため、ヒートショックが起こりにくいです。
また、ヒートブリッジを防止し、高機密高断熱をより高い性能で発揮できます。
断熱材が入っていない部分のことを言います。
柱や梁が外部に熱を伝える現状の事です。
内断熱だと、内側の壁面と外の気温の温度差で壁内部の結露が心配されますが、外断熱はその心配がありません。
家の湿気は大敵ですから、これにより家も長持ちします。
外断熱のデメリット
- 施工費用が高い
- 施工時間が長い
- 使う断熱材によってはシロアリの被害を受ける可能性もある
通常の内断熱より施工費が高くなり、施工時間も長くかかります。
いくら良い断熱方法でも気密性が欠けてしまっては、外断熱の機能を十分に発揮できません。
ここは職人の腕も試されるところでもあるので、外断熱の十分な知識があり、シロアリ対策なども考えている業者を選ぶ必要があります。
換気扇のフィルターは花粉フィルターがおすすめ
花粉フィルターが選べるのでしたらそれがオススメです。
高気密高断熱の家は気密性が高いため、密閉空間にならないように24時間換気システムが必要です。
換気のフィルターを目の細かいものにすることで、花粉症の人は花粉の侵入を防止することもできます。
高性能なフィルターを使えば花粉だけでなく有害物質(PM2.5、カビ、硫黄)の侵入を防ぎ、小さな虫も入ってきません。
窓の大きさは方角により変えた方が良い
採光用の窓は南側を小さくするべきだったと思います。
高機密高断熱であっても光は窓から入ります。
南側に大きな窓がありますが、夏はそこから入る熱が無視できないのでもう少し小さくてもよかったと考えています。
窓のサイズは外観のレイアウトにも影響しますが、部屋の中の住み心地を考えて選ぶべきです。