玄関ホールの照明は、家に来た人の家の印象を左右し、帰宅時の温かいホッとする空間に欠かせないものです。
玄関は頻繁に出入りする場所なので、スムーズに出入りできる環境も必要で、玄関に求めるものは意外に多くあります。
現在は、ダウンライトの普及で、玄関ホールにメインの照明としてとりいれるお家も多くあります。
玄関ホールにダウンライトを設置する場合、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
玄関ホール×ダウンライトについてご紹介します。
家づくりの取り組み
玄関ホールにダウンライトを取り付けると「暗い」
我が家は未完成建売住宅だったので、細かい部分は自分たちで選ぶ事ができませんでした。
なので、家が完成して玄関に入り、玄関を見上げた時に、照明がダウンライトだと分かりました。
床の色はウォールナットです。
床の色に合わせてくれたのか、ダウンライトの色が電球色でした。
電球色は照明の光の色の中で一番明るさが暗く感じ、黄色味が強い色です。
温かみはあるのは良いのですが、玄関内に入ったときに、少し薄暗さを感じます。
我が家は1畳~2畳ほどの小さな玄関なので、それほど強い照明は必要ありませんが、玄関ホール真ん中にダウンライトが1灯だけなので、壁際の靴箱や物置が少し見にくいと感じています。
また、玄関に続く廊下にもダウンライトが設置されているのですが、ダウンライトが複数設置されてあるので、電気のスイッチが複数あり、玄関に向かう度、帰ってきた時、スイッチを押すのが正直めんどくさいです。
玄関内にダウンライトはNGなのか?
ダウンライトは元々、暗い空間を部分的に照らす照明器具なので、広い範囲を照らしたい場合は、複数設置する必要があります。
玄関のように、それほど広くない場所を照らす場合、1灯だけで十分なのですが、ダウンライトは真下が一番明るく、照らす範囲も狭いです。
よって、ダウンライトを玄関の真ん中に設置すると、玄関の壁際が暗くなってしまいます。
また、電球の色も重要です。
玄関の靴箱やインテリアや、雰囲気、人それぞれ好みの問題でもありますが、明るい方が好みの場合は、一番太陽光に近い、自然な色の昼白色にする方が良いと思います。
ダウンライトを玄関ホールに設置する方が良い点
果たし、ダウンライトを玄関ホールに設置するのはNGなのか?
決してそうではありません。
玄関ホールにダウンライトを設置するメリットはたくさんあります。
- 空間が広く見える
- メンテナンスが楽
- 地震が来ても安心
- どんな空間にもマッチする
空間が広く見る
ダウンライトは天井に埋め込まれている照明器具なので、天井面がスッキリして見えます。
他の照明器具のように天井から出っ張っておらず、フラットになるので、天井からの圧迫感がなく、空間が広く見える効果があります。
なので、玄関が狭い場合にはとても有効です。
ダウンライトは、1つあたりの大きさが小さいので、天井のスペースも必要なく、設置する場所にも困りません。
メンテナンスが楽
玄関は一番、外とのつながりが多い場所です。
家族以外にも来客者や、宅配業者も出入りするため、どんなにキレイにしていても、玄関は汚れます。
部屋だったら、ほこりだけの心配で済みますが、玄関は雨の日や梅雨時は湿気が溜まりやすい場所です。
そして、砂ぼこりなどが舞うと、照明器具も汚れやすくなり、湿気なども相まって汚れもつきやすいです。
玄関にダウンライトを設置すると、そういった汚れが付いても表面を拭くだけで済みますし、ダウンライトは密閉性の高い照明器具で、天井に埋め込まれているため、汚れもつきにくく、メンテナンスが楽です。
地震が来ても安心
ダウンライトは天井に穴を空けて、その穴に引っ掛けてピッタリハマるように取り付けられているため、耐震性が高いです。
地震が来ると、上から物が落下してくることが心配されます。
上から吊るすようなペンダントライトはおしゃれですが、取り付け方にもよりますが、地震で大きく揺れた拍子に落ちてこないとも言い切れません。
どんな空間にもマッチする
ダウンライトは小さく丸い照明です。
ただそれだけなので、照明器具としては一番シンプルです。
照明器具のデザインを選ぶ必要もありません。
天井に埋め込まれているため、存在自体目立ちません。
シンプルなものはどんな空間にもマッチするので、玄関内のインテイリアや模様替えをした時に、照明器具だけ浮いてる?っといったことも防げます。
照明器具で玄関のデザインが左右されません。
玄関内にダウンライトを設置する時の注意点
- ダウンライトを複数個設置するとお金が何かとかかる
- 人感センサーを取り付ける
- 調光機能付きも検討して
- さらに保険でコンセントを玄関につける
ダウンライトを複数個設置するとお金がかかる
ダウンライトは広い範囲に設置するとなると複数設置しなければならなくなり、設置にかかる費用が高くなります。
シーリングライト1つ取り付けと、ダウンライト1つ取り付けの電気工事費用は1か所分なので、複数設置するとそれだけで工事費用がかかります。
また、ダウンライトは電気工事士の資格を持った人でないと交換できないため、交換に業者の手配が必要です。(LED一体型のダウンライトの場合)
ダウンライトはLED電球なので、長寿命ですが、交換費用が高くつけば出費が痛いので、極力少ない方が良いです。
配線しくじって電気系統のトラブルとかあるかもしれないし・・・。
人感センサーを取り付ける
どの照明器具でも言えることですが、玄関の照明には人感センサーは必須です。
そんなに長い間点灯する必要はないものの、玄関は頻繁に点灯と消灯を繰り返す場所なので、スイッチを押す手間が意外と苦になります。
また、荷物を持って家に入る時に、手がふさがってたりするとスイッチを押すのに苦労します。
電気の消し忘れを防ぐためにも人感センサー搭載のダウンライトを選ぶか、スイッチを人感センサー対応の物には絶対にするべきです。
調光機能付きのダウンライトも検討
ダウンライトは電気工事士の資格を持った人しか取り扱いができません。(LED一体型のダウンライト)
交換型のダウンライトやシーリングライトなど、電球を交換するだけで済む場合は、照明の色が気に食わなければ自分で交換できます。
しかし、LED一体型のダウンライトは一度取り付けてしまうと、調光機能が付いていないダウンライトの明暗の操作は不可能です。
ダウンライトは実際に確認するまでは丁度良い明るさなのか判断がつきにくい照明器具です。
照明の明るささは人それぞれ受け止め方が違うので、家族に文句を言われないためにも保険として、調光機能付きのダウンライトも考えてみてください。
さらに保険でコンセントを玄関付近につける
玄関が予想していたより「暗い」っという印象を避けるためにも、保険として玄関付近にコンセントを付けておくと良いです。
「明るかった」場合、何かでふさぐことで対策はできますが、「暗かった」場合、ダウンライトを交換するか、我慢するかの二択になります。
電源がなければ、工事をしなければならなくなります。
コンセントがあれば違う照明器具(フロアライトや壁掛けブラケット)が導入できるので、補助照明が置けそうな場所にコンセントを設置しておいてください。
玄関照明には絶対にLED照明を!
玄関の照明はLED電球がおすすめです。
なぜかというと、蛍光灯や白熱電球はスイッチのON/OFFを頻繁にする場所には向かないからです。
蛍光灯や白熱電球は急激な電圧がかかると負荷がかかってしまい、劣化が進みます。
玄関は長い時間滞在するより、玄関の出入りをする時に電気を点けたり、消したりする場なので、蛍光灯や白熱電球では寿命が早まります。
LED電球は1個あたりの値段は高いですが、省エネで長寿命です。
そして、発光の仕組みが違うので、スイッチのON/OFFが激しい場所でも負荷がかからないので、ぜひ、LED電球を使って下さい。
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