珪藻土は機能的に優れた素材です。
エコや健康の観点からで、外壁のみならず、内装材としても取り扱われるようになりました。
見た目もよく、ビニールクロスとは違う天然素材の良さがあります。
家づくりの取り組み
珪藻土を家の中に取り入れたい
珪藻土は自然素材で、環境や人に優しい壁材です。
私達の身の回りにもたくさんありますが、珪藻土のような塗り壁の家は、ヨーロッパで多く見られます。
家の中に、ビニールクロスではない、塗り壁を取り入れると、おしゃれなヨーロッパの町並みを歩いているかのような気持ちにもなり、家の中でも欧風文化を感じられます。
おしゃれなインテリアや家具とも相性がよく、その見た目の良さに憧れて取り入れる人も多いです。
珪藻土とは
珪藻土とは、海や湖に生息していたプランクトンの死骸が蓄積されて土のようになったものから作られます。
内装の壁に珪藻土を取り入れる効果
- 調湿効果
- 脱臭、消臭作用がある
- 耐火性
- 見た目が良い
- 人にも環境にも優しい素材で健康思考
調湿効果
特に日本は湿気が多い国です。
梅雨のジメジメした季節もあれば、冬の乾燥した季節もあり、室内の調湿のバランスをとる事が難しい部分があります。
珪藻土は調湿作用があるので、内装材を珪藻土にしておくと、湿気を吸収したり、放出したりしてくれるので、室内の湿気を調整しやすいです。
珪藻土の家に住んでいる人は、新鮮な空気が伝わっているような気がするとさえ感じます。
脱臭・消臭作用がある
ペットがいる家庭では匂いが気になる事も多いと思います。
珪藻土は壁が呼吸をしているような物なので結果として匂いの吸着も抑えてくれます。
耐火性がある
珪藻土は有害物質が含まれず、不燃焼です。
例え、燃えたとしても煙もでず、少し焦げた匂いがする程度です。
見た目が良い
珪藻土は天然素材の柔らかな印象を作ることができ、仕上げ方1つでも違った印象になります。
凹凸とした壁は陰影がきれいで室内の空間を際立たせてくれます。
人にも環境にも優しい素材で健康思考
現在は、住まいにも健康や環境に配慮された物をたくさん取り入れる事ができるようになってきています。
アレルギーが多い人は1つでも多くアレルギー物質を取り除いておきたいもの。
珪藻土は天然素材なので、地球環境にも良いし、無害なので体に優しいです。
今から珪藻土を内装に取り入れる前に知っておきたい注意点
- 壁の下部は腰壁を設けると安心
- 耐久性が低いので取り扱い注意
- 選んだ珪藻土によっては100%天然ではない
壁の下部は腰壁を設けると安心
珪藻土を内装材に使うと、ちょっとしたことで壁がボロボロと落ちて来ます。
壁にふとした拍子に当たることも多く、当たったら擦り傷のようになり痛いです。
耐久性はあまりないので、よく傷が付きそうな箇所には使用はさけた方が無難です。
そして、壁の下側には腰壁などを設け、物や人がぶつかっても珪藻土の壁が崩れないようにしておくと掃除機も安心してかけられます。
耐久性が低いので取り扱いに注意
珪藻土の壁は天然素材なのでひび割れもしやすいです。
原因は下地のズレや大きな衝撃などを受けたり、施工時の水分不足によってもひび割れがおきます。
自然災害などの衝撃は諦めざるを得ないので、ひび割れは起きるものと考えておいた方が良いです。
小さなひび割れなら、水分を含ませると珪藻土が膨張して日々を埋めてくれますが、大きくヒビが入ると、塗り直しが必要になるのでDIYは得意な方が良いです。
選んだ珪藻土によっては100%機能が発揮されない
珪藻土とよく比較されるものに、漆喰があります。
漆喰は石灰でできています。
漆喰は、施工する際に、自然と石灰自体が固まりますが、珪藻土は珪藻土だけでは固まる力がありません。
なので、珪藻土を施工する時は接着剤などの添加剤が必要になりますが、100%珪藻土の物を選ぼうとするとコストが高くなります。
添加物が多ければおおい程、珪藻土の効果が低くなるので、各メーカーの珪藻土の配分率をよく見てから施工した方が良いです。
また、添加物はホルムアルデヒドの安全基準をクリアした物なので、安全ではありますが、より、自然を求めているなら漆喰の方が良いです。
壁材としての機能は漆喰にもあり、見た目は珪藻土にしても漆喰にしても、どちらも塗り壁の良さがあります。
後は費用やイメージで選ぶと良いと思います。
寿命など考えず、珪藻土を楽しめるかが鍵
珪藻土の壁はおしゃれではあり、自慢の家にはなりますが、耐久性はあまりないので、いつまでもきれいな壁を保っておくのは大変になります。
デコボコとしているので、壁にホコリもつきやすいです。
しかしながら、珪藻土を室内に取り入れると、機能的にも、見た目のデザイン性からも、おしゃれなお家を作りたいならぜひ取り入れてみたい内装材です。
耐久性やメンテナンスが不安なら、今はおしゃれな壁紙もたくさんあるので、手入れを簡単に済ましたいなら珪藻土風の壁紙でも事足ります。
しかし、珪藻土を内装に取り入れる一番のメリットは天然素材の良さを肌で感じ、見栄えが良くなる所です。
機能的部分は付加価値として珪藻土の壁を楽しんでみてはどうでしょうか?