ヘーベルパワーボードはこまめな人向き。5つの特徴と注意点やデメリット

外壁に使われる素材でALCというものがあります。

ALC外壁を扱っている会社はその特殊な構造から3社ほどしか扱っている会社がありません。

周りを見渡しても、使っているお家は少ないと思います。

ALCは耐用年数は長いですが、衝撃に弱く防水処理が必須となる外壁なので、こまめなメンテナンスが苦にならず、長く付き合っていける人でないと長持ちしない外壁となっています。

お家をこまめに手入れしたり、アレンジしたりするのが好きな人におすすな外壁です。

りす男
どんぐり集めはこまめなのかな?
ふくろう君
うーん・・・。

ヘーベルパワーボードはオリジナリティが出せる

うさ子
へーベルハウスのパワーボードという種類の外壁を選びました。

頼んだ住宅会社が提携していたので、自分たちで選んだというわけではありませんが、色合いやデザインがとても気に入っています。

お洒落で、可愛らしい家にしたかったので、アレンジがしやすいのが決め手になりました。

色は最初は白っぽい色ですが、そこに塗装をすることによって、オリジナリティを出すことができます。

デザインは四角がベースですが、チェック柄や長方形など、何種類か組み合わせて、雰囲気を変えることもできます。

実物で見るのと、本やネットのカタログで見るのとでは感じが大分違ってくるので、可能であれば、実物を見せてもらってから決めるのをお勧めします。

りす男
引いた画像も欲しかったな。

ヘーベルパワーボードとは

ヘーベルパワーボードとは、旭化成のALC材による外壁です。

ALC材とは

ALCとは「軽量気泡コンクリート」を意味する英語(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)の頭文字をとってつけられた名です。

具体的には、コンクリートに空気をたくさん入れて軽量化したコンクリート建材です。

ヘーベルパワーボードの5つ特徴

  1. 防火性が高いので、火災保険料が浮く
  2. 自然災害に強い
  3. 耐久性が60年以上
  4. 二重窓のような断熱性
  5. 塗装でアレンジ可能

防火性が高いので、火災保険料が浮く

一般的な外壁と比べ、2倍以上の厚みがあり、圧倒的な防耐火性を備えています。

また、素材がコンクリート(砂などの無機質)なので燃えても有害物質が発生しません。

ALCはコンクリートに空気が含まれているため、熱を伝えにくく、延焼を抑えることができます。

耐火性の高い外壁は火災保険料も安く済みます。

自然災害に強い

家の外壁は、家への負荷がかからない軽いものを選ぶと、地震や台風などの自然災害の影響を受けにくくなります。

ALCはコンクリートでできていますが無数の穴が空いているので、水で浮くほど軽いです。

コンクリートでありながら軽いので、台風や、地震などの自然災害が来ても家への負担を最小限にできます。

耐久性が60年以上

へーベルハウスのパワーボードは無機質な5つの材料でできています。

自然にあるものが材料なので自然の影響を受けても変化がなく、経年劣化が少ないです。

5つの材料の中でも「トバモライト結晶」を人工的に作り、これを多く含んでいます。

トバモライト結晶

何万年もの歳月を経て生成される、自然界にある無機質な物質です。

トバモライトは限られた環境条件下(過酷な)でしか生成されない結晶なので、気温や湿度による収縮や乾燥、変形が起こりにくく、物質として安定している物質です。

このため、酸性雨や紫外線などの熱にさらされても化学変化が起きないので、耐久性が高いです。

このトバモライト結晶のおかげでヘーベルパワーボードは60年以上の耐久性を備えています。

ロングライフを見据えており、手入れをしながら長く使い続けることができる外壁です。

二重窓のような断熱性

ヘーベルパワーボードは、無数の泡がふんだんに含まれているので、空気の層が壁となり、二重窓のような感じになります。

分厚い外壁なため、断熱性に優れ、遮音性があり、住みよさも実現しております。

塗装でアレンジ可能

ヘーベルパワーボードは無塗装で塗装することが前提で作られているので、色は最初は白っぽい色です。

そこに塗装をすることによって、オリジナリティを出すことができます。

ヘーベルパワーボード自体のデザインは単調ですが、配色によってオリジナルの外壁となるので、かぶることが少ないです。

りす男
これ、結構大事だよな。

5つの注意点やデメリット

  1. 防水処理が必須
  2. 傷がつきやすい
  3. 塗装が割とすぐに剥げる
  4. つなぎ目が多い
  5. 初期費用が高い

防水処理が必須

ヘーベルパワーボードは無数の小さな気泡があるので、吸水性が高く、水に弱いです。

なので、防水処理は必須になります。

ALCがむき出しの状態になってしまうと雨水が家の中に入り、家が傷む原因になるので、防水塗装には力を入れて、メンテナンスを怠らないようにしなければなりません。

傷がつきやすい

実際にしばらく住んでみてデメリットだと思ったのは、思ったより傷がつきやすいです。

素材が砂でできているため、他の外壁よりも柔らかいので、衝撃に弱く、傷ができやすいです。

塗装が割とすぐに剥げる

ALCは他の外壁よりも柔らかく、傷もつきやすいので、同時に塗装面も剥げます。

欠けや傷がついたところは、雨水の侵入を防ぐためにも再塗装(防水処理)が必要です。

工事が終わった後、塗装の残りがあったら、もらっておいてください。

剥げてしまったら、軽く塗るぐらいで、補修できます。

うさ子
塗装のカラーの保存をお勧めします。

つなぎ目が多い

ヘーベルパワーボードは(600mm×2000㎜)と長細いので、他の外壁と比べるとつなぎ目がどうしても多くなります。

吸水性が良くて、つなぎ目が多いので、目地や表面の塗装などのメンテナンスを怠ってはなりません。

初期費用が高い

一般的なサイディングに比べても2倍ほどの違いが出ます。

その分、耐久性は高いですが、初期費用が高くつきます。

りす男
持久戦が得意な外壁だな。

ヘーベルパワーボードは水が大敵

ベーベルパワーボードは火災に強く、高断熱で防音性も高く、耐久性も高い外壁です。

しかし、吸水性が高いので、目地や表面の防水処理には気を使わなければなりません。

一般的な窯業サイディングのメンテナンス周期は10年と言われていますが、ALC(ヘーベルパワーボード)はつなぎ目のコーキングや防水処理の塗装面の耐用年数によってメンテナンス周期も変わってきます。

ヘーベルパワーボード自体は耐用年数60年なので、長持ちですが、外壁の欠けや傷、塗装面の剥がれなどの補修をまめにできる人でないと長持ちしません。

なので、外壁のメンテナンスや手入れを楽しみ、長く大切に付き合っていける人におすすめの外壁だと思います。

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