赤松は国内では北海道以外のほぼ日本全域に生育しています。
赤松に限らず、松のフローリングは樹脂油(ヤニ)が多く含まれるため、塗装のノリがあまり良くありません。
思ったような色合いにならない場合は、工務店によってはオリジナルの配合をしてくれることもあり、自分オリジナルを取り入れる事ができるのも無垢材ならではの味わいです。
家づくりの取り組み
「赤松」のフローリングをこげ茶色に塗装してシックな色合いへ
まず、選んだ建具や家具に合わせやすそうな色を考え、濃い色味を選びました。
最初はウォールナット材などの硬くで高級な材が良かったのですが金額がすごく高かったです。
そこで、工務店からの提案で節がある「赤松」材を提案して頂き、雰囲気も良いので特に比較はせずに決定しました。
元々はナチュラルな色味でイメージとは全く違ったので、茶色の塗装にしました。
なかなか希望の色味にならないため工務店の方が独自に調合してくれました。
赤松のフローリングの特徴
- 小さなお子様がいる家庭は「節あり」がおすすめ
- 耐水性はあるが燃えやすい
- ナチュラルな色合いで次第に赤みを帯びる
- 針葉樹の木の香りが心地よい
赤松は、痩せた土地でも生育でき、ほぼ、日本全国に生育しているので、比較的安価な値段で取り入れる事ができます。
国産の針葉樹で、寒冷地でも生育できるので、木目が細かく、耐久性も高いです。
小さなお子様がいる家庭は「節あり」がおすすめ
小さなお子様がいる家庭では節ありがおすすめです。
赤松は針葉樹の中でもやわらかい木質なので、足を踏みしめた感覚は温もりすら感じますが、その柔らかさが故、ヘコミや傷がつきやすく、目立ちます。
木目がはっきりしているので、節がある赤松材を取り入れると、ヘコミやキズが目立ちません。
ヘコミやキズも、無垢材の味なので暮らしていくうちに小傷や子供がつけた打痕などもだんだんいい味になっていきます。
耐水性はあるが燃えやすい
心材問呼ばれる赤松の中心部は耐水性が高く腐食にも強いです。
木、全体に樹脂成分が多く含まれ、使い込むうちに艶が出るのが特徴です。
樹脂油が多く含まれるため、松材は燃えやすいので、キッチンなどの火気を取り扱う場所には使用を避けた方が良いフローリングになります。
ナチュラルな色合いで次第に赤みを帯びる
木の中心付近は赤褐色をしているため、別名レッドウッド・レッドパインとも呼ばれます。
辺材っとよばれる、木の樹皮付近の木材は清潔感のある白系の色合いです。
我が家は、茶色の塗装をすることにしたのですが、赤松は経年劣化により、赤みを帯び濃い色合いになってきます。
桜やブラックチェリーのような色合いになるので、経年劣化具合を楽しむのならば、着色をしない方が無垢材の味わいをより楽しめます。
針葉樹の木の香りが心地よい
赤松は針葉樹なので、木の香り(フィットンチッド)がします。
赤松に限らず、木の香りがするのは針葉樹のみです。
木の香りが空間に広がって心地よいです。
「松」っと呼ばれる無垢材には複数ある
松は100種類以上、世界中に存在します。
海外からの輸入木材では松を「パイン材」と呼び、日本の松と似たような風合いを持つものも流通していますが、日本の松とは全く別の木材です。
日本の「松」はパイン材に属せず「地松」という名前で呼称されています。
地松の種類には赤松、黒松、唐松といった種類があり、外国産の松っと呼ばれる木材にも複数種類があり、特徴や色合いは似たり寄ったりです。
米松(ダグラスファー)
木目はやや粗く、強度があり、加工もしやすいのが特徴です。
樹脂油が多く含まれるため、塗装がややしにくいので注意してください。
日本での輸入量が最も多い木材で赤松の大体品として使われています。
木目は細く、綺麗ですが、時間が経つと黒ずみます。
輸入パイン材
北米やロシアなどでとれる松で、日本では輸入パイン材と呼ばれます。
ホームセンターなどでは必ず置いてあり、国産の松よりやや軽軟で強度も劣りますが、材質は柔らかいです。
松の無垢材は種類も豊富で選ぶ楽しみがある
赤松は腐食と害虫に対する抵抗力もあり、樹脂油(ヤニ)が多く含まれるため、耐水性も高く、寒冷地で主に育つので強度もあります。
使用していると飴色になってくるので、無垢材ならではの味わいも楽しめるのが特徴です。
松は種類や産国によっても種類が豊富です。
また、足の踏みしめた感触や色合いなども選んだ松によっては違ってきます。
色合いに関しては塗装次第で自分オリジナルの床を手に入れられるので松材の良さを引き出しながら、家具などの相性をよく確かめて導入してみてください。