
ダウンライトを設置する時に知っておきたいのは光の色の種類。
人は、視覚から入る情報量は約8割だと言われています。
そして、色が与える印象と効果はその視覚から入る情報として影響は大きいです。
そのお部屋の第一印象や、お部屋の使用目的によっても照明の色を何色にするのかを決めるのは重要です。
ダウンライトを設置するには、まず、光の種類と光の色の相性を知らなければなりません。
部屋の用途によってダウンライトの色を選ぶべきですが、リビングのように、使い道が多彩な空間には調色機能が付いたダウンライトを検討すると部屋の汎用性も増します。


家づくりの取り組み
ダウンライトの色は大きく分けて4種類ある

- 電球色(2500~2700K)
- 温白色(3500K)
- 昼白色(5000K)
- 昼光色(6200K~6700K)


色には温度はありませんが、光から温かい・寒いと言った温度を感じることがあると思います。
その、目に見えない色からの温度を数値化するための単位です。
※この数値が低ければ暖色系、高ければ寒色系です。
※数値が高いと温かい色なのかな?っと感覚的に思いますが、数値が高いと寒い色です。
色温度は対象となる光の色を高熱の黒体から放たれる光の色と対応させ、その時の黒体の温度を数値化し表したものです。
完全放射体とも言われ、外部から入射する電磁波をあらゆる波長によって完全に吸収し、また熱放射できる想像上の物体です。
黒体は実際には存在しませんが、化学的には理想なモデルです。
ガスの火を思い浮かべると、低温の火はオレンジ色(暖色系)で、高温の火は青白い色(寒色系)です。
感覚で色温度を決めているのではなく、化学的な数値に基づいて表されています。

電球色(2500~2700K)

電球色は温かみがある色です。
色温度的には最も低く、赤みを帯びた色になります。
最も目に優しい色で、その色の印象から優しい穏やかな印象も受けます。
和室によく合う色でもあり、落ち着いた部屋やリラックスしたい部屋に使われることが多いです。
黄色は食欲をそそる色なので、最も暖色系に近い電球色はダイニングなど、食事をとる部屋にも取り入れられます。
逆に、文字を読み書きするような集中して作業をしたり、はっきりと物を見るような場所では少し暗く感じするので、あまり向いてません。
温白色(3500K)

温白色は、電球色より赤みが少なく、手元も見やすい色です。
電球色は手元が見にくく、目が疲れやすいっと言ったデメリットがありますが、電球色より物がはっきり見えます。
目もそれほど疲れません。
なので、落ち着きのある部屋を目指しつつ、リビング学習など、集中する作業を含む部屋、ダイニングなどに導入されます。
少し黄色味を帯びているので、お料理もおいしそうに見えます。
昼白色(5000K)

昼白色とはもっとも太陽の光に似た色です。
一番自然に近い色なので、物の見え方が一番自然に見えます。
また、相性が悪い場所がなく、どんなところでも設置できます。
電球の色で迷ったらこの色を選んでおけば間違いないでしょう。
ほど良い明かりの色なので目も疲れにくいです。
昼光色(6200K~6700K)

昼光色は青みがかった白い光が特徴です。
細かい物もはっきりと見え、集中力も高める効果があるので、仕事場や勉強部屋など、集中して作業をする部屋に適しています。
しかし、光が一番強いので、目が疲れやすいです。
また、冷たい印象を受けやすいので、リラックスする部屋には向いてません。
場所によっては殺風景な印象も受けます。
ダウンライトの色で迷ったら調色機能付きを選ぶと部屋が使いまわせる
お部屋の印象は照明でも決まります。
どんな色を使うのか迷う。
お部屋の用途が変わるかもしれない場合やイメージしていた明るさや色味でなかった、っということを防ぐためには「調色機能付き」のダウンライトが便利です。
リビングなどは使う用途が多彩なので、照明の色が選べるとリビングも機能的に使いまわせます。


やっぱりかー。
調色機能付きダウンライトとは

調色機能付きダウンライトとはダウンライトの色の調整ができるダウンライトです。
「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」、どんな色でもボタン1つでお好みの色に変えられます。
パナソニックでは「シンクロ調色」と呼ばれています。
調色機能は調光機能とセットであることが多いです。
これにより、ダウンライトの色や暗さを自由に変えられます。
価格としては調色機能がついていないものと比べると、メーカーや製品にもよりますが、やはり割高です。
ダウンライトは単体で使うと言うよりは、複数を組み合わせて使う事が多いので、全て調色機能がついたダウンライトを取り付けると出費が痛いです。
また、専用のスイッチも取り付ける必要があります。
とにもかくにも、照明の色は人によって好みが分かれるので、ダウンライトの色選びで迷ったら調色機能が付いたものを選ぶと設置する場所も悩みません。


ダウンライトの色選びまとめ

照明の色で調色できるのも便利ですが、調光できる機能もなかなか便利です。
ダウンライトを複数組み合わせる場合、配灯の間隔によっても照明具合が微妙に変わってくるので、設置間隔によっては暗く感じたり、まぶしく感じたりします。
シーリングライトなら、自分で簡単に交換できますが、ダウンライトは電気工事士の資格を持った人しか交換できないので、一度照明計画をミスしてしまうと取り返しがつきません。
人によってまぶしい、暗いっと言った感覚も違うので、調色機能が付いているものを選べば、調光機能もついてくるので、一石二鳥ですね。
また、ダイニングとキッチンがつながっていると、ダイニングは電球色。
キッチンは、色や細かい作業をする場所なので、昼光色っといった組み合わせもする人もいます。
一見、部屋ごとにダウンライトの色を使い分けているように見えますが、空間全体を見渡すと人によっては、違和感を感じることもあるので、注意してください。