昔は「平屋」という住宅が殆どでしたが、今は2階、3階建ての住宅が主流になってきています。
平屋にはある程度土地が必要になるので、希望に叶う土地と巡り合えるのは難しいかもしれません。
しかし、平屋は地震にも強く、階段がないため、バリアフリー化も容易にでき、生活スペースも広く、空間を大きく取れるのが特徴です。
老後に平屋という選択肢もありなのかもしれません。
家づくりの取り組み
平屋を天井から考えること
平屋とは
ご存知の方も多いと思いますが・・・1階建ての住宅のことです。
ワンフロアに生活空間を広げます。
上下に移動することがないため、移動が楽で、家事動線もシンプルにまとまります。
2階建て3階建てのお家は構造的な問題から柱の位置や階段の位置などを考えなければなりませんが、平屋はそれらを考える必要がありません。
ある程度土地は必要になりますが、邪魔な壁や柱がなく、間取りや天井の高さも自由に変えられるので、カスタマイズ性が高いのが特徴です。
平屋は天井の高さや勾配、デザインも選べます。
上の空間も高く見せた方が広い空間なるので、勾配天井のデザインも重要です。
勾配天井とは
勾配天井とは天井の屋根が勾配に合わせて斜めになっている天井の事です。
本来は屋根裏としてデッドスペースとなっている空間を部屋の一部として広げることでより一層空間を広く見せることができます。
屋根裏のスペースだけ天井の高さが増すので空間が広ります。
場合によっては家を支える梁が見えてきますが、それも趣があって良いのかと思います。
天井は木目の板を張り付け
開放的に見せたいのなら壁と同じ白のクロスで統一させることを考えました。
しかし、色々な勾配天井のデザインをネットで見ているうちに、木目が不ぞろいな木の板を張り付けていく方が、より空間が広がり、雰囲気もよくなるなと感じたのです。
我が家は基本がウォールナットで統一されているため、落ち着いた雰囲気になっています。
ウォールナットは比較的重い色です。
それだけでは部屋全体が重くなるイメージがあったため、天井を木のデザインにすることによって、明るさを出しました。
天井勾配で気を付けること・デメリット
天井勾配は屋根裏の高さの分、部屋のスペースとなるので天井が高くなります。
天井からの圧迫感がないため、開放的な空間が生まれますが、気を付けておくこともあります。
- 建築費が高くなるかも
- 部屋が暑くなりやすい
- 照明器具の設置場所の問題
- メンテナンスが大変
建築費が高くなるかも
天井勾配は天井の勾配分、壁の面積が広くなります。
壁の建設費分、建築費用が高くなるかもしれません。
また、天井勾配にすると屋根から入る熱がダイレクトに部屋に影響を与えます。
部屋が暑くなりやすい
通常は天井裏などに断熱材を使用するため、屋根から入る熱をある程度遮断してくれますが天井勾配はそれができないため、外からの影響を受けやすく、熱がこもりやすいです。
シーリングファンなどを設置して熱がこもらないような対策が必要です。
照明器具の設置場所の問題
ある程度天井が高いため照明器具が問題になってきます。
天井から吊るすと折角の空間が台無しになってしまい、なんだか不格好です。
出ている梁に設置する方法もありますが、位置取りに迷うのとコードが邪魔なのでで、我が家はダウンライトを天井に均一に配置しました。
ダウンライトは光の量が強いので天井が高くても十分に部屋を照らしてくれます。
高くした天井とそのデザインも邪魔されず、平屋にとダウンライトは最適なのではないでしょうか?
メンテナンスが大変
天井が高いため梁や照明器具が露出しているとほこりがたまります。
照明器具も高い場所にあるため、自分で取り換えるのは大変です。
ダウンライトの寿命は10年ほどだと言われていますが、切れたら業者に頼むしかありません。
平屋の天井のデザインを考えよう
平屋を天井から考えてみましたが、いかがでしたでしょうか?
平屋は大きな空間になります。
大きな空間だからこそそれを最大限に利用しない手はありません。
天井が高いとなんだかリゾートに来たような気分にもなりますね。
平屋ならではの空間のデザインで、ぜひあなたのお家に取り入れてくださいね。