家の庭や外構、または玄関に猫がやってきて、家を勝手にトイレ代わりされたら困ります。
猫よけ対策は色んなグッズが販売されていて試されてはいるものの、効果があったりなかったりまちまちです。
そこで当ブログでも快適な家づくりとして猫対策を考察してみました。
家づくりの取り組み
家に野良猫がやってきて糞尿被害に悩まされている
新築で家を建てたのに、猫が玄関や家と家の隙間(外構)、庭におしっこやウンチをして困っています。
対策をしてもしばらくするとまたやられていて、もういたちごっこです。
我が家はちょうど家と家の間の隙間が猫の通り道になっていて、多少のすき間であれば猫がお構いなしに入ってくるのでキリがありません。
隣の家の方とも相談したのですが、どうやら裏の家付近で、猫にエサをあげている人もいるみたいで・・・。
そのせいもあってか、猫がいつも近所を徘徊、ウロウロしていて居座っています。
付近の家は花壇をなくしたり、超音波を設置したり色々と対策しつつ、現在も猫と戦っています。
【猫への基本的知識】愛護動物だから不用意にキズ付けてはならない
まず、初めに、猫への知識ですが、猫は愛護動物なので、不必要に殺したり、暴力を与えたりしてはなりません。
猫の糞尿被害にあっているからと言って、ムカついていたずらに猫を虐待したりキズ付けたりすることは犯罪行為になります。
猫よけ対策をするにしても、その生態や習性を理解して適切な管理をすることを愛護保護法で定められています。
猫よけ対策を行う前(グッズを買う前)に猫の習性を理解
- 狭い所や高い所が好き
- 夜行性
- 記憶力が良い
- 鼻や耳が良い
- 縄張り意識が高い
- 学習能力がある
猫っという動物の習性にはこのような習性があります。
猫で一番厄介なのは学習能力があることです。
猫の習性を逆手にとって、猫が嫌がる空間を作って居心地が悪いと学習させるのが猫よけ対策になります。
猫が嫌がる習性
- 水
- 大きな音
- 異臭
- 素早く動くもの
- 歩くと痛い、爪がひっかかること
猫が嫌がる習性はこのようなものがあります。
特に、猫は水が嫌いなので、毎日庭に水をまくのも効果的です。
しかし、そんな暇がなかったり、夜間は監視していられないので、そんな時に頼りになるのが猫よけ対策グッズです。
猫よけ対策グッズを購入したことがある人はお分かりだと思いますが、最初は効き目があっても猫は学習能力があるので慣れてきたり、時間とともに効果が薄れてくることはあります。
なのでなるべく低予算で導入できる対策がおすすめです。
猫よけグッズの7種類のタイプ別対策効果と使用する時の注意点
- 忌避剤
- スプレータイプ
- 超音波発生タイプ
- 固形型
- 物理対策
- ジェルタイプ
- ハーブを花壇に植えたりアロマで対策
猫よけ対策グッズで代表的なグッズを7タイプ別に分けてどのようなシチュエーションや向き不向きがあるのかを考えてみました。
【忌避剤】を散布で対策
庭や砂利などに猫が嫌がる匂いをした粒状の薬剤をまく忌避剤です。
猫が嫌いな強烈なにおい(ハッカなどのハーブ系)をまき、まいた場所の匂いを消臭したり、においで猫を寄せ付けないようにさせます。
粒状なので雨にも流れにくいです。
広範囲にまけるのでお値段も低価格です。
【忌避剤】を使う時の注意点
- 匂いが強いのでまくときはご近所に気を遣う
- 効果はあまり長続きしないので違うにおいを交互に使う
- 玄関には不向き
猫が嫌いな刺激臭(ツーンとした匂い)が特徴の猫よけ対策グッズです。
忌避剤はにおいをかぐことには害はないですが、まいた瞬間からスース―した匂いが強烈に漂うので、人によって苦手な人やペットなどを飼っていると気になる人もいます。
なので、ご近所との距離が近い場合、トラブルにならないように事前にまくことをお知らせしておいた方が無難かと思います。
忌避剤を使うときの注意点は猫が匂いに慣れてしまうのが早い事です。
猫は学習能力があるので、しばらく同じにおいのものを使っているとにおいに慣れてくることがあります。
なのでメーカー側も違うにおいの忌避剤を交互に使った方が猫が寄り付かない期間を長くできると言っています。
また、忌避剤を玄関付近にまくには不向きです。
粒状なので玄関や駐車場でも平地にまくと砂が散らばっているように見えて見栄えが悪いです。
玄関に入る時も、靴底に薬剤がくっついてくるので玄関が薬剤くさくなるので気を付けてください。
【スプレータイプ】で対策
猫が嫌がる刺激臭(シトロネラ、ユーカリなど)がするスプレーです。
霧のスプレータイプなので玄関にまいても目立ちません。
気になった場所に、シュッとかけるだけで猫よけ対策ができます。
スプレータイプの物は、ガス噴射の物や、自動で噴射する「フマキラー 猫まわれ右 ビックリスプレー」などは夜間でも猫を追い払えるので便利です。
猫を匂いで撃退したり、自動噴射のものは、猫をびっくりさせたりする効果があります。
【スプレータイプ】を使う時の注意点
- 広範囲には不向き
- 効果が短い
- 雨に弱い
スプレータイプのものは広範囲に使うとなると大量に必要になるのがデメリットです。
また、目立たず気になった時にさっと吹きかけるだけで、即効性はありますが、効果が長持ちしにくいです。
雨にも流れやすいので、こまめにまく、自動噴射の物は猫が通りやすい位置を把握して調節する必要があります。
【超音波発生】タイプで対策
少しお値段がはりますが、長期的に広範囲に使うことを考えて購入するなら超音波です。
人には聞こえない程度の猫が嫌がる超音波を発生させるもので、防水仕様なので雨に濡れる場所でも平気です。
薬剤を使わないので子供にも安心です。
設置するには電源が必要ですが、電池式や、充電式、また、良いものならソーラーパネルなどがついているものなど色んな種類があります。
設置しておくだけなので管理が楽です。
【超音波発生】タイプを使うときの注意点
- コストがかかる
- 死角には使えない
- ペットへの被害があるかも
- 超音波が子供に聞こえることがある
- 製品によって効果にばらつきがある
超音波の猫対策は、複数個設置するとなると初期導入コストがかかります。
猫が不快な音で撃退するものなので、音が遮られる死角には使用できません。
また、設置場所から遠ざかるほど効果が薄くなる傾向があります。
発生する超音波は獣全般に通用するので、ペットを飼っている場合、ペットが嫌がるかもしれません。
これもまた、ご近所の人が嫌がるかもしれません。
動物にしか聞こえない超音波ですが、子供は耳が良いので超音波を聞き取れる場合があり、子供がうるさいと感じることもあります。
また、超音波タイプは色んなものが出ていますが、製品によって性能のばらつきが大きく、買うものによっては効果があまり感じられない場合もあります。
【固形タイプ】で対策
固形タイプは、猫が嫌な臭い(木酢液など)のする塊を置いてにおいのバリアで猫を寄せ付けないものです。
スプレータイプよりも省スペースになりますが、雨にも流れにくく、効果が長持ちし、散らかりません。
百均などにも同様な形のものが売っています。
【固形タイプ】を使う時の注意点
- 超省スペース
- においが臭い
- 虫よけ効果がある場合もあり植物を育てる環境には不向き
- 色が付着することもある
- 見た目がちょっと・・・。
固形タイプは猫が嫌いなにおいで撃退するものなので、効果の範囲は狭く、ピンポイント向けの商品です。
匂いは人が嗅いでも「臭い」っと感じるレベルのものなので玄関などでは気になります。
また、虫よけ効果があるものでは木々や花壇に虫がよってこなくなり、植物を育てるのに影響がでます。
固形タイプの見た目は茶色系統なので場所によっては色がついたり、場合によっては糞に見えることも・・・。
【物理的】に対策
物理対策では、猫が通る道にトゲがある猫よけシートやネットを張って猫が通りにくくするものです。
猫は爪が引っかかるのが嫌いなので、歩くときに猫が邪魔になるようにして物理的に侵入を防ぎます。
ネットは猫用でなくても網目の細かいネットであれば猫が嫌がります。
シートは形状も色んなサイズがあり、カットもできるので狭い路地などにも設置もできます。
花壇の周りに設置すると猫が通れなくなるので効果的です。
よく見られるのは黒いとげとげシートで、1枚あたりの値段も安いです。
今では透明のトゲトゲシートも出ていて見栄えの悪さも考慮されているものがあります。
【物理対策】の注意点
- 人が通るところには設置できない
- 見栄えがいかにも猫対策
- 広範囲に設置しようとするとそれなりにコストがかかる
- メンテナンスが必要
物理的に猫が通れなくするものなので、人も通りにくいです。
通れることは通れますが、踏むと猫よけシートは痛む可能性があります。
人が出入りする場所には設置不可で、見た目も猫対策をしている感が否めません。
また、1枚あたりのコストはあまりかかりませんが範囲が広がればコストがかさみます。
猫が通れないように設置するものですが、敷き詰めないと隙間を通られます。
風などで飛ばされないように、また、劣化がしていないかなどのメンテナンスが必要です。
【ジェルタイプ】で対策
ジェルタイプの猫よけグッズは、苦い、渋い、ワサビのようにツーンとする植物を主成分としているものなどで作られた、天然由来成分をが多く含む忌避剤です。
動物の本能的な能力が塗られた場所を避けるようにするという狙いで作られています。
ジェル状なので散らからず、雨にも流れにくく見た目も目立ちません。
植物由来成分なので子供にも安全です。
【ジェルタイプ】を使う時の注意点
- 有効範囲が狭い
- 飛び越えられる場所には不向き
- 値段が高い
ジェルタイプもピンポイント向けの商品です。
使い方は線で境界線を引くように使用しますが、塗った場所を容易に飛び越えたりできる平地などではあまり効果が期待できません。
ねらい目は猫が着地しそうな場所や、段差が浅い場所に滑り止めのような感じで塗ると猫が歩くたびに嫌がるので効果がありそうです。
ジェルタイプは粒タイプの忌避剤とは違い1本あたりの値段が高いのであまり広範囲に使用しようとするとコストがかかります。
【ハーブを花壇に植えたりアロマオイルで対策】
猫は鼻が良いので、柑橘系、ハーブ系、シソ系の独特な匂いがする植物を花壇に植えて猫を寄せ付けないようにします。
こういった匂いのする植物は、猫が食べると毒性があることら、猫は本能的に避ける習性があるようです。
海外でもハーブ系のルー(ヘンルーダ)っという植物が猫よけになることは知られています。
また、花壇がない時はアロマオイルを設置して猫よけ対策をすることができます。
アロマオイルは植物から作られた精油ですが、人間には心地よい香りでも猫にとっては違うようです。
アロマは花壇がなくても置くだけで猫よけ、また虫除けにもなるので簡単です。
【ハーブを花壇に植えたりアロマオイルで対策】する時の注意点
- 猫に毒性がある場合がある
- 猫によって嫌いなハーブが異なる
猫はこういった匂いの強い植物は嫌いですが、その理由はにおいだけでなく、食べすぎると中毒症状になるのが原因です。
匂いを嗅ぐ分には問題なのですが、植物を植える場合は、猫が中毒を起こさない植物を植える。
また、アロマを設置する場合は、猫が届かない場所に設置して誤飲を防ぐ必要があります。
ハーブの匂いは猫によって個体差があり、猫によっては苦手だと感じない場合もあります。
なのでハーブやアロマの匂いで猫対策をする時は複数の種類を組み合わせて猫よけ対策をするのがおすすめです。
猫よけ対策は猫か自分かどちらが先に折れるかの根比べ!
猫はその場所(土地)に執着して生きていく動物です。
猫は糞尿や自分の匂いをつけて自分の縄張りを主張しているので、対策をいくら施してもまた、猫がやってくることは多々あります。
猫よけ対策はできることを地道に猫に対して不快感を長く与えることで「居心地の悪い場所」だと学習してくれるまで根気強く続ける必要があります。
猫よけグッズでの対策も大事ですが、普段からできることとして、猫を見かけたら少し大きな動作や声で脅すだけでも猫に恐怖心を植え付けることができるので効果的です。
猫よけ対策は色々試している内に猫が折れるか、こちらが折れるかの根比べになります。
猫よけ対策はどれもメンテナンスが必要で、掃除しては猫対策の繰り返しになりますが、試してみて効果があればこっちのものです。