ユニット畳は手軽に和室を作ることができますが、ユニット畳を選ぶ上でも、畳の素材は大切です。
とくに、畳に天然のイグサを使うとイグサの良さが最大限に生かされ、畳の良い影響を多く受けることができます。
家づくりの取り組み
ユニット畳とは
フローリングの上に置く、移動できる畳の事です。
置き畳ともよばれ、和室を作るほどではないけれど、畳部屋が欲しい時など、手軽に畳を導入することができます。
フローリングに置くだけなので、移動が自由な他、パズルのように組み合わせるだけでちょっとした和室を作ることができます。
デザインや色など種類も多く、1枚1枚自由に配置でき、また手軽に取り換えらえるのが魅力です。
また、和室のように畳を部屋いっぱいに敷き詰めなくてはならないわけではないので、必要な大きさにレイアウトできます。
畳と言えばイグサでできているイメージですが、現代ではイグサ以外でも様々な素材で畳が作られています。
天然イグサのユニット畳の特徴
- 肌触りが良い
- 天然の空気浄化作用がある
- 消臭効果がある
- 湿度を調節してくれる
- ニオイにリラックス効果がある
天然のイグサは弾力があり、肌触りも良いです。
畳と言えばイグサですが、イグサは日本の気候に適した、日本人の生活の知恵から生まれました。
簡単に言うとイグサの効能イグサが呼吸してくれるので、空気の浄化、消臭効果があり、湿気の多い日本の気候でも湿度を自動で調節してくれます。
また、イグサのニオイにはリラックス効果があり、畳部屋を作りたいと言う人もこのイグサのニオイが好きっという人も多いのではないでしょうか?
畳の良い所はこちらにまとめてあります。
天然のイグサ畳を選ぶ時の注意点
- 耐久性が低い
- 劣化が早い
- 日常の手入れに気を使う
- 表面の色が変化する
- イグサのニオイが少ない
耐久性が低い
天然素材を生かしているので、無加工なのが特徴です。
無加工なのは、安心素材だと言えますが、物によって耐久性は低めになります。
イグサで一番心配になることは表面の劣化で、イグサがろぽろと剥げてしまうことだと思います。
ユニット畳は持ち運びができるので便利ですが、持ち運びができる分、縁が傷みやすいです。
心配なら、縁のある畳を選ぶと良いです。
劣化が早い
通常の畳よりユニット畳の方が劣化が早い傾向があります。
通常の畳であれば畳床っという土台に畳表(畳の表面)がグルっと巻き付けられています。
一方ユニット畳は表面に張り付けられているだけです。
この違いは、ごくわずかに思えますが、この差が大きいです。
畳表が動きやすいと土台と畳表に摩擦ができやすくズレなどの原因にもなり、劣化が早まります。
普通の畳は畳表の重さで等級が決まっていますが、ユニット畳は大量生産型であるため、畳表が薄く、品質が普通の畳より劣ります。
イグサにも中国産のものと日本産のものがありますが、日本産の方が肉厚で劣化しもしにくいです。
日常の手入れに気を使う
天然のイグサは油がのっているためある程度の撥水効果がありますが、経年劣化が心配です。
イグサは湿気を吸収することはメリットとして挙げられますが、多量の水分を吸収してしまします。
水分を多く含みすぎると中の綿(ウレタン)にしみ込んでしまう恐れがあります。
そのまま放置してしまうとカビなどの原因になるので、外で天日干しする必要が出てきます。
水分はイグサの劣化を早める原因にもなるので、こう考えるとお手入れが少し面倒かもしれません。
また、普通の畳よりかは掃除がしやすいですが、畳の目にゴミが溜まるとダニなどが発生するかもしれません。
表面の色が変化する
天然のイグサは初めは緑色ですが、月日が流れることで経年変化し、黄色になります。
畳の色が変化すると部屋のデザインとの相性も変わってくるので、色が変化しても大丈夫かどうか考えてみてください。
イグサのニオイが少ない
ユニット畳に使われているイグサの量、範囲にもよりますが、通常の畳よりはイグサのニオイがあまりしません。
畳を使っていればニオイはなくなってしまうのは仕方ないことなので、イグサのニオイが恋しくなったらニオイを単体で購入すると良いです。
ユニット畳は素材と形状の組み合わせも大事
ユニット畳の種類には天然のイグサ、和紙、樹脂製のものがありますが、天然のイグサをユニット畳に選ぶと、一番畳の良さが引き出されますが、一番、畳のデメリットの影響も受けます。
また、素材以外でも高床式のものを選べば掘りごたつの様にできたり、収納スペースを選べたり椅子になったりもします。
ユニット畳を選ぶ利点は多いです。
しかし、床から高さがあると空間の圧迫感があるので、ユニット畳に何を求めるかで決めてみてください。
ユニット畳の天然のイグサを使う時のまとめ
- イグサは肉厚な国産を選ぶ
- 縁ありの方が頑丈
- 国産のイグサは値段が高いのでお財布と相談
- 素材以外に求める機能も考えておく