
家を新築する時に必ず直面するのが、予算と理想との駆け引きです。
大枠の予算が決まった中で自分の理想とする設備やデザインを導入しようとする場合、後悔しがちなので、いかに妥協点を探すかが重要になってきます。
我が家は当初の予定にはなかった無垢の床板をリビングに導入することになり、その予算捻出のため、妥協できる部分を探ました。
グレードを落としたり、数を減らすなどして予算を削減して、無事念願の無垢の床板を導入することができました。
我が家の見直しポイント
我が家の場合、瓦や外壁、お風呂など工事の最初に設置するものの発注が始まった段階での急な変更をしました。
まだ発注されていない、変更が利くものの中から検討しないといけませんでした。
その中で私たちが見直しを行ったものは大まかに建具、トイレ、壁紙、外構、照明でした。
建具
我が家はリクシルの建具を採用しましたが、本来はラシッサDパレットというビンテージなデザインで大きめのすりガラスがはめられた扉を予定していました。
しかし検討した結果、ラシッサSというグレードに落とし、色はクリエダークというウォールナットのような暗めの茶色の扉にしました。
機能的な違いはなく純粋にデザインの変更をしました。
妻はあまり乗り気ではなかったのですが、引っ越して3日後、暴れて扉に激突した息子を見て、変更は結果オーライだったと心底思いました。
トイレ
トイレも同じくリクシルのサティスGからサティスSにグレードダウンしました。
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この2種類の大きな違いは便座を上げると泡が出て、尿ハネ防ぐ効果があるります。
泡を作るために専用洗剤など必要なく食洗機用洗剤を入れるだけという簡単なものです。
これは妻が望んだ機能でしたが、私が息子にきちんと指導すること、トイレ掃除を頑張ることを条件にグレードダウンとなりました。
壁紙
壁紙はサンゲツの壁紙でしたが、一番値段の低いRESERVEというものに変更しました。
とはいえRESERVEのカタログでも厚さが10㎝くらいあり、選択肢は豊富でした。
運良くお気に入りのデザインを見つけることができましたが、正直に言うと、若干、突貫作業で決めたことは否定できません。
最後に壁紙を決めたので、それまでの選択の連続に疲れていた私たちは、膨大、かつ似たようなデザインばかりのサンプルを前に、完全に戦意を喪失していました。
がんばれー。
外構
家の周りにコンクリートブロックの上に目隠しフェンスを設置する予定でしたが、フェンス部分のコストがかかるので、コンクリートブロックのみにすることになりました。
家の前の通りは大型トラックの往来が激しく、過去に事故が起きていることもあり、いつ事故が起きるか分からないのでブロックは正解かもしれません。
照明
最近の照明の流行は、やはりLEDダウンライトだと思います。
我が家もリビングやキッチン、廊下、玄関、トイレなど10か所以上ダウンライトを予定していましたが、工事費用が割高なので、妻の強い希望を反映して、キッチンの3か所のみ採用しました。
それ以外は引き掛けシーリングという賃貸物件で照明を設置するために付けられている器具にして、LEDシーリングライトや小型シーリングライトを設置しました。
これなら工事費用も抑えられますし、将来、電球が切れた時の交換も業者を入れずに自分で交換することができ、ユニットの費用も割安になります。
廊下や玄関、トイレはセンサー式で、光も強いので、小型のシーリングライトだと気付く人もおらず、私たちも全く気にしていません。
このようにいろいろな変更をして、費用を抑え、念願の無垢板の床を手に入れたのですが、当初の案は、多くの部分でデザインやちょっとした便利さを追求したものばかりです。
心底気に入っている無垢の床と比べれば、取るに足らないことで、きちんと見直して本当に良かったと思います。
一生に一度の買い物なので、「こだわりたい」「「お洒落にしたい」「便利な生活をしたい」と思うのは仕方のないことでしょう。
ただ予算という現実的な問題がある以上、自分の一番大切にしたいところは何かと、よく考えて取捨選択することをオススメします。